ずっと...

□第三章
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〜湊人side〜


恋夜達がEASEを出て暫くして、メールが来た

開いて見れば、相手は恋夜で、頬が緩むのが分かった


「他、びっくりしてるよ?」

「…はい?」

「フフッ、湊人君のそんな顔見た事無いからねぇ」


そんな顔と言われても、よく分かんねぇけど


「普段からその顔してれば良いのに、眉間に皺寄せた顔じゃ無くてさ?」


そう言われてもな…


「また皺寄ってるよ?」

「……俺、久志さんが総長って、未だに不思議です」

「…俺が総長してる時にチーム入って来た癖に?」

「久志さんの性格と話し方がね…、誰も分かんないっすよ」

「そう?」

「でも、一番強いんすよね…、不思議です」


本当に、この人は…

チームの総長、いきなり辞めて

辞めたと思ったらcafe経営してて

マジで分かんねぇ、不思議な人だ


「今日は、帰る?泊まる?」


俺は、時々EASEに泊まらせて貰う事がある

帰るのめんどくせぇし、ここのが居心地が良い


「…泊まりで」

「了解」


恋夜から、もう寝るとメールが来ていた

はぁ、特に変化無し

当たり前か

会って二日だし

あいつからは不良嫌いって言われてるし

…あ、髪どうすっかな

でも、普通に話すし、連絡もくれた

可能性は無い訳じゃ…

………………ちょっと待て

可能性?何の?

俺のもんになる…?

つか、自分で言っといて何だが、どういう意味だ


「無自覚って怖いね」

「…久志さん?」

「全く、さっさと認めなよ?」

「は、ちょ、何をですか」


認める…

って、何をだよ


「はぁ、ま、時間の問題か」

「久志さん?」

「頑張って」


えぇ、何か、めちゃくちゃ爽やかなのが無性に腹がたつ


「気のせいだよ」

「…久志さん、さっきから人の心読むの止めて下さい」

「湊人君が分かりやすいんだよ」


んな事言うの、久志さんだけっすよ…

やっぱ、不思議な人だよ







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