小説

□猟期[完]
1ページ/6ページ

昔々、あるところに赤い頭巾がトレードマークの、可愛い女の子がいました。
年は8歳位。
林檎のような頬。
大きく丸い瞳。
人は女の子を赤ずきんと呼びました。

ある日、病気になった祖母の家へお見舞いに行く事になりました。

瓶やパンや果物をカゴに入れ、母に見送られ家を出ました。

母が家の中に入ると、テーブルの上に赤ずきんに渡した筈のカゴが置かれていました。
「赤ずきんはカゴを持っていたし…」
母はカゴを見つめ、首を傾げていました。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ