小説

□どく林檎
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昔々あるところに、それは愛くるしい美女がおりました。
彼女の名は白雪。
見目麗しい彼女ですが、一つ困った性癖がありました。



寄り添う二つの影。
「俺の事、好きなんだろ?」
「そ…んな…事…」
「素直になれよ」
「…好きとかじゃ…だ、だって……俺ら「男同士」じゃないか!!」
テレビの画面に釘付けになり、ベッドフォンの声に集中していた白雪が、ほぅっと感嘆の息をついた。
「やっぱBLは良いわね〜♪」




そこに現れた父と継母。
「白雪!!またそんなモノ見て!!アナタからも何か言って下さい!」
諭すような優しい声で父が口を開いた。
「白雪…、GLも結構面白いぞ」
「ァ、アナタ〜〜!!」
怒り狂った甲高い継母の声が、白雪家に響いた。




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