短編

□二代目はくしゅ
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天気がよく心地よい日和だった。

さわさわと暖かい風が吹いて、草や花やボクたちの髪が踊る。

そしてその風によって、花の香りがふわりと辺りを漂う。

とても気持ちが良くて大きく伸びをする。



「本当に、今日は良い天気だよね………ん?」



隣にいるはずの彼女に話し掛けてみるが、返事がくる気配がない。

疑問に思って隣に目をやれば、そこには気持ち良さそうに目を瞑っている姿があった。

どうやら眠っているようだ。

最近肌寒い日が続いていたから、今日のように暖かい日は眠くなるのも分かる。

だけどあまりに気持ち良さそうに眠っている彼女を見ると。



「…起こしてみたく、なるよね」







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