L and えとせとら
□落ちた霆と咲いた花
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駆けつけた先は木々などの植物も全て焼け焦げ、酷い状態だ。
後から駆けつけたボクにも雷の猛威が鮮明に想像がつく程に、未だ白と黒の煙が辺りを包んでいる。
嗅覚を刺激する鋭い臭いに、ボクは袖で口許を覆った。
するとネイティオが先程よりも甲高く叫んで、ある一方向を大きな羽根で指し示す。
ボクはネイティオの言う通りに指し示した場所まで駆けつけると、何かが地面に横たわっているのが見えた。
「……人…っ!?」
幾らか煙が晴れると、倒れていたそれが露になる。
真っ白。それが最初に感じた印象だった。
清潔なものを感じさせる白のみで繕われたワンピース。
そしてそれに映えるように長く美しい金髪の髪。
それらから覗く肌は白に近い色を持っており、整った風貌も印象的だ。
「…女の子……?」
倒れていたそれを総合して、ボクは女の子だと認識する。
しかし白いワンピースも肌も金色の髪も所々に傷痕や土埃を被っており、僅かではあるが出血も見受けられる。
最初は人がいることに驚いたが、先程の雷を直に浴びたわけではないようで安心した。
いつまでも驚いているわけにはいかず、ボクは慌てて彼女を抱き上げて自分の家へと連れ帰った。
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