NOVEL
□伝えたい
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二人で手を繋ぎながら、笑いながら歩いて。
彼が連れてきてくれた場所は、絶景の丘。
桜と街の夜景がどこまでも続いていた。
その美しさに息を飲む。
『なぁ、アスラン。』
『何、カガリ?』
『来年も、再来年も、また一緒に来ような。』
そんな他愛ない約束をした。
当たり前だったから。
来年も一緒にいれると信じていたから。
でも、二人は別れてしまった。
小さな、小さなすれ違いから。
今思えば、どうでもよいことだったのに。
毎日、後悔ばかりしていた。
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