NOVEL

□ある寒い日の夜空
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いつか、星なれるかな?





【ある寒い日の夜空】





(寒いなぁ…)



11月にしてはすごく寒い夜。
車の中で聞いたラジオで、今日は観測史上11月で一番寒い夜だと言っていたのを思い出す。




「はぁあ……」




吐き出す息は白く、外気はとても乾燥していた。
何も纏っていない手は、直ぐ様冷たくなってしまって。
擦りあわせるも全く温まらない。





「星、綺麗だ……」





思わず、ため息がでる。


乾燥して澄んだ空気の中見上げる夜空の綺麗なこと。
月の見えない空に散らばる星たちは自己主張するように輝いていた。






「……カガリ?」


「あ、アスラン。」





頭上から声がして、すぐに温かい温もりに包まれた。



「そんな格好じゃ風邪ひくぞ。」





カガリは長袖シャツ一枚でベランダにいた。
そんなカガリをアスランは毛布で包み、自分もその上からかぶさる。
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