Bー伝説!バトルビーダマン(炎魂)

□求めた自由
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俺は、自由が分からなかった

シャドウに居て
グレイが居て
ウェンが居て

あいつ等と過ごす
アババの事は無視していて
グレイが云うには、俺は、自由に動いているらしいが、何気と命令は守っていた。
・・・・・・どうしてだろう。
俺は命令される、いや指図されるのが嫌い。
なのに、何故か従っていた。

そして、今日も

「炎呪」
アババに呼ばれた。
「最近、あのグレイが、シャドウを裏切ろうとしているのよ。だから、グレイを監視していて欲しいのよ」
「んなこと、ウェンに頼めよ」
「いえ。あの子は駄目ね。ちょっとこっちにもいろいろ事情、と云うものがあるからね」
知るか。・・・・・・しゃあねえな。
俺はグレイの居る部屋に向かった。


ノックをした。
「誰だ?」
「俺だ」
「炎呪・・・・・・。入れよ」
云われなくても、入るさ。グレイの部屋。久々に入った。相変わらず、綺麗に整頓されている部屋だ。ウェンの部屋とは大違いだぜ。グレイはベッドに座っていて、クロムゼファーのメンテナスをしていた。
「何かようか?」
「・・・・・・用がなきゃ来ちゃいけねーのかよ」
「いや・・・・・そんなつもりじゃ・・・・」
俺はグレイが座るベッドの隣に座った。
「炎、呪?」
「・・・・・・・・」
無言で俺はグレイの隣に居た。・・・・・・ただ、コイツを監視していればいいんだよな。ったく、めんどくせーな〜。
・・・・・・・なんで俺は、仕方なしにしても、命令を、聞いているんだろう。
「・・・・・なあ、グレイ」
「ん?」
「・・・・・・・自由って何だ?」
「え・・・・・・」
グレイが、戸惑うのも、無理・・・・・ないか。答えにくい質問をしたからな。
「・・・・・・・自由か。俺、考えたこともなかったな」
「お前らしいな」
「ははっ。だって、な。・・・・・・・俺の自由は、リエナが居て、一緒に生活をすること」
「おいおい。おれは、幸せ、だろ?」
「あはは。違ったな」
ったく・・・・・・。けど、本当に
自由って、何なんだ?
「・・・・・・炎呪はさ。自由人だよな」
「は・・・・」
「だって、そうだろ?好きな時にビーダマンやって、好きな時に寝て。命令は殆ど無視で。羨ましい自由人だよ」
「・・・・・・俺が、自由?」
「ああ。俺は・・・・・・常に、命令通りに動かなきゃいけねーからな」
ああ、そうか。妹を・・・・・・。
「自由になりたいな。炎呪見たいに」
「・・・・・・」
親を、この手で消した男にか?友さえ、俺は消した。
「炎呪はさ。カッコよくて、理想的で。云う事ねーし。本当、全てが羨ましいよ」
グレイ・・・・・・。馬鹿野郎が。
俺なんかを羨ましがったって、しょうがねえよ。
俺は孤高のビーダー。仲間を必要としない、孤独のビーダーだ。だから、・・・・・・
「・・・・・ヤマト」
「!」
やっぱり・・・・・裏切るつもりなのか?
・・・・・グレイ
俺が、何気と愛していた人物。
可愛くて。ほっとけないやつで。愛しくて。
「グレイ・・・・・」
「//////!お、おい!炎呪」
グレイに抱き付く。だってよ・・・・・。コイツが離れていくと想うと・・・・・・

哀しい

「なあ、グレイ。ずっと俺の傍に居てくれ・・・・・」
「炎呪・・・・・・」
「頼む・・・・・。じゃないと、俺・・・・・お前なしじゃ、生きていけない」
「えん・・・・!」
俺はいつの間にか、グレイに、キスをしていた。
「んんぅ・・・・////」
悶えるグレイ。ったく、可愛いな。
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