差し込む月光
□<愉しくて。>
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ねぇシズちゃん、君は俺が死んだらどうするのかな?
俺は死ぬのが怖い。きっと、誰よりも。
何処までも生に執着してて、何時までも天国を信じられなくて。
俺達はいつも殺意という名の下に触れあっている。その名は時に憎悪に挿げ替えられるが。
顔を見かけたら口喧嘩。
視線が合うたび殺し合い。
楽しくて愉しくて仕方ないよ、俺は。
どんな形とは言え、確実に俺は君にとって“特別”だろうから。
俺は、君が他人を傷付けたくないが為に人々を受け入れられないのを知っている。
だから俺は自ら、君にとって“特別殺したい人間”になったんだ。
一番好きな人間になれないなら、一番嫌いな人間になってやる。
そのおかげあってか、俺が池袋に来るや否や君はやってくる。
「いいいいいいいざあぁぁぁぁあああやぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!」
ほら、言わんこっちゃない。
俺も君に、簡単に捕まるわけにはいかないんだ。(死んじゃうしね)
愉しい楽しいゲームが始まるよ?