雑記

□好きっショ、マイダーリン!
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1かっこかわいいっショ、マイダーリン



1年生ウェルカムレースが終わり、小野田坂道と言う期待の星を発見したのは大収穫であった。
それは総北3年生の主に巻島裕にとって、である。


「…かわいいっショ、あの子」



その一言の後、疲れきった小野田坂道に公衆の面前で告白をした。



「好き、付き合うっショ」
「…はぁ、はぁ、はい?」
「今日から恋人っショ!」


息絶え絶えの小野田を抱きしめる巻島。
総北3年生で、学園一の秀才な美少女。
奇抜な髪型をしているが、美しく努力を惜しまない。自転車を独特の走り方で乗り回す男顔負けの自転車乗りだ。
学園一の美少女に告白をして切られた男は数知れず、その美少女が貧弱な一年生に告白をした。

貧弱一年生、小野田坂道。
彼は今年総北に入学したアニメオタクの自転車乗りだ。
ビリからトップ集団に追いついた逸材だ。


「ほら、タオル」
「あ、ありがとうございます…」
「スポドリも」
「あ、はい」
「あー!もう!可愛いっショォ!」

スポーツドリンクを手渡されて素直に飲む小野田。その姿も可愛いと悶える巻島。総北3年生はそんな巻島を見て唖然とした。いつもと違う。あの面倒臭がりの巻島が面倒をみている。それも、新入生の面倒を自ら、自主的に、目をかけている。


「…どう言うこと?」
「…さぁな」



可愛いっショ、ビリからトップ集団に追いつくなんて超かっこいいっショ!
自転車に乗った時のキリリとした目。
息絶え絶えのあの可愛い顔。

カッコかわいいっショ!!





続くかもしれません。
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