東方求聞私記。

□虚数の時間-After Effect-
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◆ep.1について。
 サブタイトルは誤字に非ず。
 PET CEATERYという映画から取りました。正しくは『PET CEMETERY』なのでしょうが。

◆「大きな石を 〜 」
 「軒下に 〜 」
 「お勝手口に 〜 」etc...
 東方求聞史紀37pより。その他、里の住人の台詞は基本的に東方求聞史紀から抜粋し、改変したもの。

◆『六介』
 『花屋の娘』
 どちらも東方求聞史紀から。

◆『稗田 阿礼』ヒエダノアレ 生没不詳
 記憶力に優れた人。
 大海人皇子(天武天皇)の勅を受け、国史修撰のための帝室の系譜と、神話・伝説を誦習した語り部。この口唱を太安万呂が古事記に著した。古事記は上中下三巻でそれぞれ、神話、神武天皇〜応神天皇まで、仁徳天皇〜推古天皇までのことを書いている。元明天皇の詔により712年に成立したが、元々は天武天皇がその意を下していた。
 ※古事記については後述する。
 稗田阿礼についてだが男女どちらであったかはおろか、その実在すらも定かでない。ただ“稗田阿礼”という名が残っている。
 著者は少なくとも“稗田阿礼”という“役割”はあったと考え、更に、実在した人間である肉付けをした。まあ、何にせよ幻想の余地がある、魅力ある存在だ。
 さて性別についてだが、当世界では女性である。東方求聞私記を執筆するにあたり色々調べた。以下に乱文ながら、まとめると、

“舎人トネリ”という天皇の身辺警護にあたる役職についていたので女性とは考えにくい。それに、記紀に於ける性格上、藤原不比等の筆名ではないか?

 歴史書というのは自身の正当性を証明、喧伝する意味合いが強い。直接的な関与を示す資料はないが、当時の内裏の実権を握っていたのは藤原不比等。自分の都合の良いように書くだろう。その論拠として記紀には怪しい点が幾つもある。

(民俗学者柳田國男の主張によれば)稗田氏は“猿女君サルメノキミ”の同族であり、巫女として朝廷に仕えた下級女官である。
 
 祭祀の氏族は基本的に男性が跡継ぎになることが多いが、女系の祭祀一族もある。“天細女命アメノウズメ”の子孫を名乗る猿女君である。(どうでもいい上に脱線するが、家系図とかは母方側で記されていった方が生物学的に正しいのではないだろうか)
 天細女命は天の岩戸の前で舞を踊った神であり、“猿田彦サルタヒコ”との関連性がある。

 と、まあ、こんな感じ。
 東方求聞私記に於いてはこの両方を採用、支持する。

◆『舎人親王』トネリシンノウ 676〜735
 母は中大兄皇子(天智天皇)の皇女“新田部皇女ニイタベノミコ”。
 718年には一品の位階に昇叙。翌年には首皇子の補佐をつとめる。
 日本最古の勅撰の歴史書、日本書紀の編集に携わった中心人物。太安万呂もこれに協力。
 ちなみに日本書紀は神代から持統天皇まで年月をおって漢文で書いている。
 ※日本書紀についての詳細は後述。

◆“瞳術”〜 蠱毒p5

 奇怪光線も出ませんし、問答無用で殺傷する力もありません。ただのアイコンタクト。けど意思伝達の手段としてはなかなかどうして。目は口ほどに物を云う――この場合は、違うか。違いますね。

◆“花冠がそのまま変じたような日傘を点した”〜 蠱毒p10

 正しくは“差す”ですが、花が咲くのと、明かりが点るのって似ていませんか? ちなみに蛙は別段そうとは思いません。

◆「これは幻想郷で唯一枯れない花なの」 〜 蠱毒p11

 東方花映塚から。
 単に拘りなのか、それとも何かしらの意味があるのか、詳しい事情は不明。迷惑行為ですが、本人は気にしない。注意する輩も少ないだろうし。

 紫外線を大幅カットする日傘。
 雨にも大丈夫だし弾幕も防げるという優れ物(香霖堂の説明によれば)

 ショットガンは多分仕込んでない。
 刀剣もきっと仕込んでない。

*追記

 “枯れない”花と云えばアマランスでしょうか。

◆「 〜 “向日葵”にするわよ 〜 」〜蠱毒p11

 蜂の巣にする、ボコボコにするの意。東方花映塚から。

 百合にするわよ、だとなんか文脈おかしいけど、云わんとしている事は解りますよね?

 うーん。“花”って大体生殖器なわけで、そっちに結びつきやすいのは自然のなせる技とでも上手い事言ったつもりになってみる。

 薔薇にすんぞ、なんて云われたらその道の人でもない限り己の“菊”を守って全力ダッシュで振り切れ!

 ツナギのイイ男には要注意!

 三人に勝てるわけないし屋上で焼く気もない。
 
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