小説

□たんぽぽ戦争・Episode3
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はーい。市民体育館の千波でーす。いや、正確には市民体育館から避難して、今は学校の玄関に戻ってきています。

「はー。びっくりしたね」
「警察呼ぶとかすごい騒ぎになっちゃったしね」
「ってか、逃げてきてよかったの?」
「だって、バレたら後々大変なことになりそうだし」

そうなんです。なんか、あの爆発事件の後、一時騒然となった体育館なんですが、急に体育科教師たちが「テロかもしれない」とかいいだして、警察に電話をかけ始めたんです。そして、次第に近づいてくるパトカーのサイレン。アタシたちは、そっと体育科教師や運動部員達の隙をみて体育館から逃げ出してきました。

「この後、どうするの?」
「うーん。部活でもしよっか?」

おい、部長っ!! 何その軽いノリ。アタシ達、市民体育館で爆発騒ぎ起こしちゃったんだよ? こんなに落ち着いてていいの!?

「何とかなるか」

副部長まで・・・。

「なるなる」
「なるよね」

何この楽天的な性格の集まり。いや、それとも、予想外の事が起こって、パニクってるのか?

「よーし、定演目指してがんばるぞー」

やっぱ、パニクってるだけみたいです。定演目指してって、定期演奏会、まだまだ先なんだけど。

と、いうわけで、部長以下部員達がパニクッってる様なので、今日はこの辺でお開きです。

Episode4に続く
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