小説

□ドリーム・アイランド
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その頃、千波と真由は園の中央部にある火山の近くにいた。

「っつーかさぁ。Mッキーって何?」
「さぁ? なんか、中国にいそうだよね」
「あぁ。なんか、ゆるキャラ的な?」
「いや。ゆるキャラにすらなりきってないでしょ。ってか、真面目に探す気?」
「え? 優勝したいじゃん。豪華賞品くれるんでしょ?」
「なんか、遥に毒されてない?」
「そんなことないよ。それより、探そうよ」
「あー、うん」


そしてその頃、遥と咲良は一緒に行動していた。

「遥。Mッキーってどんなのなの?」
「えっとねぇ。一般人がいるでしょ? その人に全身黒タイツを着せて、赤いショートパンツ穿かせて、黄色いスニーカー履いてて、頭にねずみ耳のカチューシャしてる」
「えっと・・・それって、本家からクレームこない?」
「大丈夫でしょ。まったく別物だし」
「そっか。じゃぁ、大丈夫だよね」
「大丈夫、大丈夫」


そして、そして。心愛、舞、花子は・・・

「ねぇねぇ。ジェットコースター乗ろうよっ!!」
「いいよ」
「ホゥ!! 乗る〜!!」

心愛たちは、Mッキー探しもそこそこに遊園地を満喫することにした。
そのため、まず手始めに園の外周を走っているジェットコースターに目を付けた。

「一回転するかな!? するよねっ!!」
「ちょっと舞、落ち着け」
「はーい」
「ホゥ!! 早く行こ〜」
「花子も落ちつけよ」
「Huuuuuu」


そして、そして、そして、後輩チームは

「なぁー。新しい武器作ったんだー。また、センパーイに売りつけてこいよー」
「えぇ。この間だって全然売れなかったのに」
「だーいじょーぶだーって。なぁーの色仕掛けでー」
「ひーちゃん。殴るよ」
「暴力はんたーい」

紘都と蒼太がじゃれ合っていると、その会話の内容に晴希が食いついた。

「新しい武器って何だ!?」
「んー。小西きょーみあるのかー?」
「ある! ここらで一発センパイたちに俺らの怖さを思い知らせとかないとな」
「じゃー。ロケットランチャーとかはー?」
「面白そうだな。そーゆーの好き」
「じゃーけってー。コレをー小西にーあげよう!!」
「えぇ。ずるい。オレには?」
「なぁーは早く商業行ってこいよー」
「何でオレだけ」


そんなころ、真由と千波はMッキーさがしを諦めていた。

「どこにいるんだよ。Mッキー」

日陰になっているベンチを見つけ、近くで買ったソフトクリームを食べながら休息していると、ものすごい勢いの遥と咲良が目の前を通り過ぎて行った。

「咲良〜。武器屋だって〜」
「うん。何か、あるかな」

「あいつら、Mッキー探しはどうしたんだよ」
「さぁ。でも、武器屋だって。私も行ってこようかな」
「マジ?」
「千波、バズーカの弾まだあるの?」
「うん。ここ最近使ってなかったからね」
「じゃぁ、ココにいる?」
「えー真由、行くの?」
「うん」
「しょうがない。行くか」
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