小説

□たんぽぽ戦争・Episode4
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どーもー。部長の西村遥ですっ。
えー、前回、市民体育館にたんぽぽを投げた所、何でか爆発しちゃって、すっごい騒ぎになっちゃったりしちゃったりしたわけです。
まずは、今朝のニュースからご覧ください。

『昨日、夕方4時頃、港市民体育館で爆発事件がありました。現場にいた関係者の話によると、“突然の出来事だった”“いきなり爆発した”など、いきなりの襲撃だった模様です。幸いけが人はおらず、爆発は体育館の床を焦がす程度に止まったとのことです。警察は、悪質ないたずらとみて、犯人の行方を追っていますが、未だ犯人の目星は付いていない模様です』

なんか、昨日のアレ、ものすっごいことになっちゃってます。

「ニュース見た?」
「うん。全国放送でやってた」

あ、アタシ達の島には、島テレビっていうのがあって、島内のことは大抵その島テレビ略して島テレで放送されてるんだ。だから、NHKとかで島内部のことが放送されるのはものすっごく、珍しいんだよ。
と、そんなことは、置いといて。アタシ達は、ホームルームをサボって吹奏楽部の部室に屯ってます。

「選択は3つしかないね」
「はぃ!?」
「これからどうするかの選択肢」
「あぁ。って、3つ?」
「まず1つ目は、このまま知らないふりをする」
「うん。そうだね」
「2つ目は、無関係のふりをする」
「ん?」
「そして3つ目は、見なかったことにする」
「いや、それ全部意味的には同じだから」

えっ!! そうかな? 良い感じに3つにまとめられたと思ったんだけど。。どっか、違ったかな?

「でも、いいんじゃない? 別に、ウチらがやったって分かってないんでしょ?

ナイス真由!! そうだよね。ばれてないんだから、ワザワザ名乗り出る必要ないよね〜。

「こうなったら、行けるトコまで行っちゃったら?」
「心愛!?」
「そっか。そーだよねー」
「遥まで。全然反省してないじゃん」
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