小説

□たんぽぽ戦争・黄泉の国
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こんにちは。菅原真由です。えー、地獄に行った翌日です。
今日も私たちは仕方なく朝から授業に参加しています。ちなみに、私たち3年1組の今の授業は堀内の古文です。後々面倒なのでここは真面目に参加しておくことにします。
そんな時でした、またあの声が聞こえてきたのは。

ちゅぇ〜 ちゅぇ〜 ちゅぇ〜

鳴き声が聞こえなくなったと思ったら、私達はまた見知らぬ大地に立っていました。

「ここどこ!?」
「またかよ?」

ここは初体験の場所のようです。なんか、色で例えると“黒紫色”っぽい感じです。あれ? 分かり辛いですか?

「今度はなんだよ? アレ、起動してねぇだろ?」
「うん。なんか、あっちゃんが行方不明なんだって」
「蒼太・・・アレと話し出来るのか?」
「え? 何か、餌付けしたら自然と分かるようになったよ」
「なんか・・・すげぇなオイ」

またまた後輩たち3人が固まって何やら話し込んでいる様子。ってか、一人たりなくない?
そう言えば、新どこ行ったんだろ?

「あのさ。君達また何か知ってるの?」
「え、あ、はい。あの・・・」
「昨日行った地獄で新が行方不明になってしまったみたいなんです」
「地獄って、晴希なんか詳しかったよね? 探してきたら?」
「いや、あの。アレは気まぐれでドコに行けるか分かんないンッス」
「えっと、意味が分かんないんだけど」
「いや、その、あの・・・どうする?」
「とにかく、あっちゃんを見つければ学校に帰れると思います」

何かよく分かりませんが、新を探しに行かなければいけない模様です。これって、RPGとかでよくある感じじゃないですか? ホラ、モンスターが出てきたりとか、姫を助けたりとか。

「よく分かんないけど、ココに新がいるんだよね?」
「は、はぁ」
「おそらく」
「たぶん」
「ちょっと、多分でアタシたち探せないよ」

遥のいうことは御尤もです。ってか、ホントに新探す気あるの? 遥さん。

「いや、いると思います。いるって思えば・・・ねぇ?」
「そうなるんだろ?」
「大丈夫だと思うけど」

ホントに後輩たちの言っていることはよく分かりません。
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