年間行事

□花火
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これは、暑い夏の日のある平日のできごとだった。

「みんな〜。部活の後ヒマ?」
「ん? ヒマだけど、何で?」
「花火しよっ!!」
「はぃ!?」

千波は、この部長はまた何を言い出すのかと、わが耳を疑った。
今日は平日であり、明日も学校がある。
そんな日に花火をする!?

「いいよね? ね?」

くもり一つないキラキラとした遥の瞳。これをみると、千波は何も言えなくなった。

「ホゥ!! やるっ!!」
「楽しそうだねぇ〜」
「ただの花火じゃつまんなくね?」

これは、いつものメンバー。花子、舞、心愛の反応だ。

「真由と咲良もやるよね?」
「ま、部長が言うなら」
「えっと、あんまり遅くなるとお母さんが心配しちゃうから・・・」
「大丈夫っ!! ヤバくなったら途中で抜けても大丈夫だから!!」
「うん。それなら」
「よし。じゃぁ、琴乃と由愛ちゃんは?」
「私は大丈夫だよ」
「琴乃は?」
「えー。9時に寝るし」
「じゃぁ、8時半くらいまでなら大丈夫だね」

と、いうわけで、今夜花火大会が行われるのはほぼ決定した模様だ。

「ちょっとまって。アタシやるなんて言ってない」
「えー。だって千波は、どうせやるでしょ?」
「・・・まぁ。みんながやるなら」
「うん。じゃ、今から買い出しに行こう!」
「ホゥ!! 行く〜」
「皆で行っても仕方ないんじゃない?」
「おぉ。さすが副部長。良いこと言った。じゃぁ、買い出し班作ろう!! なんか、今月から部費が大幅にアップされててさぁ。もうウハウハなんだよ」
「遥。生徒会に何かしたの?」
「えー。アタシ知らない」

「こ、琴ちゃん。もしかして」
「あぁ。あのジジイの仕業でしょ」
「やっぱり・・・」

「ま、深いことは気にしないで。誰が買い出し行く?」

その後の話し合いの様子は省略させていただきます。
と、いうわけで、話し合いの結果買い出しにホームセンター526(コジロー)に行くことになったのは、遥、千波、心愛、花子だ。
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