もしもシリーズ

□もしも、港高校吹奏楽部員で喫茶店をオープンさせたら。
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「ちっす。今日から、バイトではいる小西晴希ッス」
「あー。アタシ店長の西村遥。よろしくね。ってわけで、さっそくなんだけど、メンバー紹介するね。一回しか言わないからちゃんと覚えてよ」
そして、遥は厨房へと晴希を案内した。
「ここが、厨房。シェフは4人。おくから、咲良と真由さん。そして、宇津君と蒼太君だよ」
「はぁ。どうも。お世話になります」
晴希はそれぞれに頭を下げた。
「で、晴希君の担当するフロアは、こっち」
遥は、そのまま晴希をフロアへと連れて行った。
「千波。由愛ちゃん。新。新しいバイトの小西晴希君」
そこには、ウエイトレス姿の熊谷千波と藤原由愛。ウエイター姿の古川新が立っていた。
「どうもッス」
「じゃぁ、新が晴希君の教育係ということで」
「んぇ!? 俺が?」
「そ。よろしくね。じゃ、晴希君。次は事務の方も紹介するね」
「あ、はい」
そして、関係者以外立ち入り禁止と書かれたドアをくぐるとそこは小さな事務所になっていた。
「こっち、クレーム処理係の花子」
「HUUUU。よろしく〜」
「あ、どうもッス」
「花子の対応は適当でいいから」
「はぁ・・・」
「そして、経理担当の心愛」
「んー。新しいバイトの子?」
「そ。フロア担当なんだ」
「へぇ」
さして興味もないといった風に、心愛は、またパソコンに向き直ってしまった。
「ふむ。あとは、オーナーか」
「オーナーッスか? それって、店長と違うんっすか?」
「全然違うよ。アタシは雇われ店長だもん。人手が足りなければフロアにもでるし、厨房の皿洗いもする。でも、オーナーは何にもしない」
「へぇ。なんか、いいっすね」
「ここが、オーナーの部屋だよ」
遥はちょっと緊張気味にオーナー室のドアを叩いた。
中からの返事はない。
「オーナー。入るよー」
返事のないまま遥はオーナー室へと足を踏みいれた。
中には、経済新聞をつまらなそうに読む森琴乃の姿があった。
「あちらが、オーナーの琴乃」
「は、じめまして。今日からお世話になります小西晴希です」
「ん? 初めてじゃないでしょ。面接の時あってるし」
「いや、琴乃。面接は、めんどくさいからってアタシが代わりに出たジャン」
「そうだっけ。ま、うちに不利益にならない程度に頑張って」
それだけ言うと、琴乃はまた経済新聞を面白くなさそうに眺めはじめた。
「ちょっとっていうか、かなり変わってるから気を付けてね」
「はぁ」
「それじゃ、仕事始めだし、フロア行って先輩の新に仕事、聞いてみて」
「あ、はいッス」

って、感じになり、新まともなプリセプターになるわけがなく、最終的には晴希の方が仕切りだし新をこき使う。みたいな感じになりそう。

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