小説

□たんぽぽ戦争・後輩&チョンチョン登場編
2ページ/3ページ

「で、新。チョンチョンって何?」
「んぇ!? チョンチョンはチョンチョン」
「意味分かんないよ」
「そぉ?」
「あぁ! 俺の友達」

ペシ ペシ ゴン

新が言葉を発したとたんに三方向から攻撃をくらった。
ちなみに、宇津君と晴希君は平手で蒼太君は部活で使っている練習教本の角です。ホント黒いなぁ。

「んぇっ!? い、いたい」
「でたよ、チョンチョン」

声の方を見ると琴乃がインターネットでチョンチョンを調べていました。ってか、学校にパソコン持ってきてるの?

「え、どれどれ」
「何て書いてあるの?」
「遥、読み上げてよ」

『南アメリカのチリのマプチェ人に伝えられている魔物。大きな耳で羽ばたく人間の頭の姿をしており、奇妙な鳴き声を上げながら空を飛んでいる。夜間に病人のいる家にやってくる』 以上、フリー百科事典ウィキペディアより抜粋

「分かった?」
「いや、全然分かんねぇーよ」
「ってか、魔物と友達って何?」
「っつーか、なんでチリの生き物が日本にいるわけ?」
「んぇ!? 一気に言われても答えられない」

しかたない。じゃぁ、一人ずつ順番に聞こうか。まず、千波から

「了解。なんでチリの生き物が日本にいるわけ?」
「んぇ。俺の友達だから」
「いや、それで納得すると思ってるの?」
「でも、事実・・・」

はい、次。じゃぁ、蒼太君

「魔物と友達ってどれだけ友達いないの?」
「んぇ。それ、関係ない」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ