年間行事

□名探偵ハルカの事件簿
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「ちょ、アタシ無わけないでしょ!?」
「でも、アリバイないの遥だけでしょ?」
「いや、舞も無いし」
「遥っ!! 私は鈴と一緒にいたよっ!」

やはり、視線は遥に向けられたままだ。

「ちょ、違うよ!! アタシじゃないってっ!!」
「そういえば遥、昨日花子とケンカしてたよね?」
「違う!! アレは、どっちのキャラがカッコいいか話し合ってただけだもん」
「ほぉ〜。どっちがカッコいいかで、良い争いになったってわけ? 十分な動機だね」
「ちょーっと待ってよ〜」

全員が遥の出方を待った、その時だったっ!!

「にょーんっ!!」

死んでいるはずの花子が突然起きだしたのだ。

「ぎゃーっ!!」
「きゃーっ!!」
「は、花子っ!?」

部員の大半が悲鳴を上げた。

「い、生きてたの!?」
「Huuuuu」
「ま、息してたしね」
「外傷なかったし」

そんな中、心愛と琴乃だけがそんな反応を示した。

「ちょ、お前ら知ってたのかよ」
「まぁね」
「おい。本気で心配しただろっ!!」
「そぉ? だったら、何で警察とか救急車呼ばなかったの?」
「そ、それは・・・」
「心のどこかで、花子は死んでないって思ってたんじゃない?」
「そ、そうなの・・・かな」
「ってか、そこの主犯に詳しいことは聞いた方がいいんじゃね?」

心愛に言われた通り、全員の視線が再び遥に向いた。

「遥?」
「あーあ。バレちゃった」
「バレちゃったって・・・」
「いやぁ〜。最近ヒマだったからさぁ。花子と相談して『名探偵ハルカの事件簿』やろうって言ってたんだけどさぁ。まさか、こんなに早くバレるとはねぇ」
「おいっ!!」
「はーるーかーっ!!」
「うわ。ちょ、マジで怒ってる?」
「あたりまえだーっ!!」
「花子っ!! 逃げるよ!!」
「ホゥ!!」

遥と花子は逃げ出した。

「ま、こんなコトだろうと思ってたよ」
「ちょ、真由まで」
「花子、生きてて良かったね」
「うん。みんなともっと、もっと一緒にいたいもんね」
「咲良と由愛ちゃんはホントに良い子だね」

…Fin
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