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□平和島静雄事情
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平和島静雄は騙されていた。
そう、折原臨也と言う
情報屋に。

最初から分かっていた
騙されている事くらい

だって

「好き」

と言ったから。

「男同士で?ありえねぇ」

と静雄。

「そんなことないよ?
だって世界の恋人の類の
10%は同性愛らしいからねぇ♪」

と高らかに得意の
口調で語る臨也。

「そんなん信じるか。
手前は世界で一番
大嫌いだ。」

そう常に答え続けた
静雄だったが、
突然静雄の反応が変わった

「しーずちゃん♪」

「なっなんだよ!」

「どーしたの?」

「どーもしねぇよ」

と静雄は
臨也を壁に押し寄せた。

「俺はいらついてんだよ
分かるか?あ"ぁ??」

「うっ、うん。
分かるよ。見れば分かるよ??
だから、落ち着いて?
ね??」

「ったく。」

と言う静雄だったが
急に臨也から顔を遠ざけ
ふいっと後ろを
向いた。

不自然に思う臨也だったが
気にはしなかった。


そう、
静雄の反応が急に
変わったのは
門田や、狩沢、帝人や正臣に
口を揃えて

「静雄さんて臨也さんのこと好きですよね。
だよな。だよね。」

と言われたからであった。

それは静雄の態度も
変わるはずだ。


end.

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