デュラ小説
□あるrumor
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誰かが言っていた
好きの反対は嫌いではない。無関心である―――と。
「あ、正臣君。来てくれたんだ。」
彼はそう言ってニタリと笑った。
まるでこの時間に来るのが分かっていた様な対応と、来ると知っていながらのその言葉に正臣は吐き気がした。
「で、用って何ですか?」
「あー。やっぱり別にいいや。」
吐き気を抑えながら聞く正臣に対してさらりと臨也は答えた。
じゃあ呼ぶなよ!
と正臣は突っ込みそうになるのを抑えながら
「なら帰ります」
とだけ言った。
「あ、待って。」
「なんすか。」
「やっぱり用事あった。」
コロコロと態度を変える臨也に対してやっぱり吐き気を覚えながらソファーに座った。
「…なんなんすか。」
「すきだよ」
(どうせ人間が、でしょう?)(あれ、分かっちゃった?)
あるrumor