デュラ小説
□ちょっとぐらい甘えたっていいよね？
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若干帝正より
「正臣ー。まだ出来ないのー？」
「おー、もうちょい」
「さっきから何回目なのそれ」
部活中トランプのババ抜きに負けた正臣は、約束通り罰ゲームとして帝人宅で手料理を作っていた。
「そんなに急かさなくてもいいじゃん、帝人クン」
肩の後ろで手を組みながら臨也は言った。
「まあ、そうだな。時は金なりっていうし、まったりしよーぜ」
頭をクシャリとかき混ぜながら静雄も言った。
「…なんでお二人がいるんですか？刺しますよ？」
口元が笑っているが目は笑っていない帝人。
「わぁ、帝人クン怖ぁーい。それとシズちゃんその諺の使い方間違ってるよ〜はは」
「「コロす」」
「２人共いいかげんにして下さい。ほら、帝人！出来たぞ！!」
「正「わあ！正臣君の料理おいしそー！!食べていーのコレ！？」
少し浮上した帝人の機嫌が一気に急降下していく。
「臨也さんはダメです……帝人？」
帝人のちょっとした変化に正臣が気付いた。それに伴って上昇していく機嫌。
でも、
ちょっとぐらい甘えたっていいよね？
（正臣、僕にはデザートもつけてよね？）（帝人ー、約束は飯だけだぞ？…まぁいいけど）