デュラ小説

□どうしてどうして
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「正臣は何にも分かってない。」

帝人は言った。唐突に。


「…何が、だよ。」

帝人の威圧感に息が苦しい。

「僕の事だよ。」

青い目に射抜かれる。ああ、このまま死んでしまうのでは無いだろうか。そんな錯覚がする。

「帝人の事?」

「そうだよ。僕は変わった。」

何言ってんだよ。お前はあんなに真面目で昔と全然変わらなくて。


息が苦しい。

「どうして、そんなこと言うんだよ」


動悸がする。


「正臣に僕をちゃんとみて欲しいから」




目の前が、くにゃりと歪んだ気がした








(どうしてどうして)(どうしてわかってくれないの)

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