おお振り
□こどもの日
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田栄
下ネタです
苦手な方は注意!!
今日は子供の日だ。
だからと言ってなんてことはないのだが。
学校は休みでも、部活は朝からあるし、うちは鯉のぼりや兜を飾ったりしない。
だから、なんということはないのだが。
「な、栄口!いーだろ?」
こうも我儘を許してしまうのは相手が末っ子であり、我儘をいうことが得意だからなのか。
それとも、単に自分がこういった我儘に弱いだけなのか。
それは栄口にはわからなかったが、どちらも当てはまるのではないかと思った。
「でもなー、明日から学校なんだよ?」
「どーにかなるって!それにおれんち学校から近いから寝坊しても大丈夫だって!!」
田島が許可をとろうとしているのは、今日は子供の日だからこいのぼりを見に来て且つ泊まりに来ないか、ということだった。
「…うー」
「お願い!!一回しかヤんないし!!」
栄口の渋っている理由はこれであった。
ただ、遊びに行くだけなら恋人なんだし、まあ、そりゃ喜んでOKするのだが…。
「お願いだってーなぁ、一生のお願い!!」
田島は両手を合わせて懇願してくる。
「まあ、田島んち行くのはいいとして、なんでその、ヤんなきゃいけないわけ?」
田島の家は大家族なのでいつばれてしまうかヒヤヒヤしてしまう上に、明日は朝練もあって学校がある。
回数どうこうの話ではないのだ、栄口にとって。
「だって、最近できてないから。口実ねーとできねーじゃん」
しょんもり、というような効果音が合うのではないかというほど田島は項垂れた。
そして栄口はその表情に滅法弱かった。
「…う〜、分かった。一回だけな、一回だけ!」
「えっ、まじ?!やったー!!やったー!やったー!栄口とSe「っさい!」ぐほっ!!」
直接的というか、なんというか、いきなり叫びだした田島を、栄口はゲンコツした。
あまり効いてなさそうなのは田島の頑丈さか、栄口の手加減か。
「てかさ、子供の日になんてことやるんだろーね、俺ら」
「え、なにってSe「うん、分かったもういいから黙ろうね」
こどもの日
(だって子供を作る日でしょ!!)(いいえ、あなたの日なんです)