デュラ小説

□……まじですか?
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ライバル〜の続き








「あー、本当信じられない。犯人みつけたらやっぱりそれなりのことしてあげないとね」

「ラブレター一枚でそんなにイライラしてどうするんですか。あ、もしかして臨也さん貰ったこと無いんですか?!」

想像の斜め上をぶっ飛んだ発言をする正臣に、うんうんそーだよと言いつつ頭を撫でる臨也。

普段の正臣ならそんな事をされれば殴り飛ばしていただろうが、今はよっぽど機嫌がいいのか大人しくしている。


そしてそんな2人を遠目に見ながら帝人と静雄はのんびりと話していた。


「静雄さんはあまり動揺とかしないんですね」

「まぁ、ラブレター一枚ぐらい今どき普通だろ」

普通、と言ってのける静雄の顔はあっけからんとしており、帝人は目をみはりつつも顔立ちはいいしなぁ、と1人で納得してみる。



「そういえば、僕も一回だけラブレターを貰ったことがあるんですよ」

唐突に床に目線を落としながら語り出した帝人に、静雄は戸惑いつつもそうか、と相槌をうった。



「小学生の時なんですけど、下駄箱に漢字の練習ノートの切れ端が入ってたんですよね。それに、汚い字で結婚して下さいって書いてあって…」







その時のことを思い出したのか、帝人はくすりと笑みを零した。


「それで、戸惑って突っ立ってたら、正臣が笑いながらこっちに来て、まぁ、正臣からラブレターを貰った訳なんですよ」

「………」

帝人の自慢ともとれるような話に内心イラっとしながら、静雄は正臣と臨也に目を向ける。


2人は薄黄色の封筒を取り合っていた。


「正臣くん、いいじゃん。見せてよ」

「嫌ですよ。見せてどうなるっていうんですか。俺が損するだけじゃないですか」

「そんなことないって!」



そんな中、静雄が何かを思い出したように口を開いた。


「…あ、」


「……どうしたんですか?」

固まったまま動かない静雄を疑問に思い、近くにいた帝人が問いかけると静雄はいや、と居心地悪そうに言葉をもらした。


「おい、紀田ぁ」

「えっ!!な、なんですか?」
「今日、歌詞いれといたんだけど…」

みてくれたか、と静雄は気まずそうに言った。

「か、歌詞ですか…?」

はいってたかなぁ、と首を傾げる正臣に静雄はそんな黄色い封筒のヤツなんだけどとヒントを与える。


「……いや、これしか入ってなかったと思いますけど…」

嫌な予感に正臣の顔
が青くなっていく。



「え、まさか……」
臨也の口元にも苦笑いが浮かぶ。




「あ、これだ」

いつの間にか正臣から封筒が抜き取られており、静雄は中身を取り出して頷いた。






















……まじですか?

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