おお振り
□BUS STOP!
2ページ/5ページ
『はーい。ではばすにのりまーす。』
『はーい。』
保母さんとお子達の声を聞きながらバスの運転席に座る俺…
保母さん達の言葉ってやっぱりひらがなに聞こえるなぁ…
可愛いなぁ…保母さん…エプロンが似合ってて…
あ〜ぁ〜男が保母さんなんてやるんじゃないよ…まったく…
あ〜男は保父さんかぁ〜。
と、ハンドルに肘をつき項垂れていると
『はーい。7ごうしゃのひまわりぐみさんはこのばすですよー。』
ん〜?声が…
その声に反応して頭をあげると…保母…もとい噂の保父さんと目があった…
『あっ運転手さん。ひまわり組担任の栄口勇人です。今日は宜しくお願いします。』
ーーわっ…
自己紹介をしてふわっと笑った君の顔から目が離せなくて…
ふぁぁぁぁぁぁーーん!!
クラクションの音が響いた…
うわーやべーっ!
ハンドルについていた肘がずれてクラクション鳴らしちゃったよっ!
その音に我に帰った俺はビックリした顔をしている保父さんの栄口さんに謝った。
『いえ…あっ!保父が珍しくてビックリしました?』
『あっいやっそうなんです!あははは〜』
まさか…あなたの笑顔に目が奪われました…なんて言えませんよ…
ふと横の6号車を見ると巣山が『何やってんだ…あほ』と口パクをしていた。