夢小説(題未定)
□第六話
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いつも通り中学校の帰りにコンビニ寄って、いつも通り家に帰って。
いつも通り家には父さん母さんがいて。
でもこれがいつもと違うと知ったのは母さんの一言だった。
「おかえり、洸騎。最後の学校どうだった?」
「え?」
「だから、今日あの中学校行くの最後でしょ?どうだったって聞いてるの。」
あの中学に行くのが最後?
何だそれ。
「普通にいつも通りだけど・・。」
そう言ったオレを見て母さんは不思議そうな顔をする。
「あれ?クラスのみんながお別れ会してくれるって言ってなかったっけ?」
・・・・・・そんなこと言ったか?
っていうかなんでお別れ会なんだよ、転校でもしない限りそういうのやらねーだろ。
すると、ポケットの中から携帯のバイブ音が聞こえた。
「あ、メール・・・ってなんだこの数っ。迷惑メールか?」
一応全部見てみると、全てクラスメイトからのメール。
『今日のお別れ会楽しかった。』とか『暇な日あったら遊ぼうぜ!』とか『何か悩みあったらいつでもメールしてよね。』とか『転校しても元気でやっていけよ〜(笑)』とか。
似た様なばかりのメール。
・・・・・・・転校!?
オレ転校するなんていう予定あったか?
何が起きてんだよ。
「オレがこれから通う中学ってどこにあるんだっけ。」
「何回も確認したのにもう忘れてるのか?緊張しすぎだぞ?洸騎。」
父さんは新聞から目を離し、オレを見て笑う。
「ごめん。」