夢小説(題未定)
□第十話〜前編〜
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「あとは何を買うの?」
ある日の休日、オレと姉・・・じゃなくて兄貴はデパートに来ていた。
「ノートだけ・・・っつーか何で兄貴も来るんだよ。」
「ずっと買いたい本があったから。だからノート買ったら本屋行ってもいい?」
「しょーがねーな。」
兄貴のお願いに冷たく返したオレに、そんな言い方すんなチビと言ってさっさと本屋へと行ってしまった。
ていうか、ずっと思ってたことがある。
・・・・・・・・あの喋り方でよくもまぁ本当は女だとばれないな。普通こいつ可笑しいんじゃねーかって思うだろ、ふ・つ・う!
もしくはこいつ可愛いってことになって男が男を・・・・ってキモっ。
寒気がしたオレはもうそんなことは考えないと誓い、兄貴を追いかけた。
「んで?なんの漫画買うんだよ。」
「小説を買いますが何か?」
「小説?!」
兄貴って小説読むの?!
漫画読んでるとこしか見た事ねー・・・。
「・・・何?」
「今日は雨かな。」
言った瞬間兄貴に頭を叩かれた。
いてーな・・・まぁ、自業自得だけどさ。