DetectiveConan

□Trick or treat ?
1ページ/2ページ


既に真っ暗な夜空。
街中は今日がハロウィンということで月曜日にも関わらず何処の店も賑わっている。
街はハロウィン一色だ。

特に予定のない新一は仕事が終わり帰路へとついていた。

街を外れた暗い住宅街。
いきなり身体がグラッと傾いた。



「?!」

「Trick or treat ?」



耳元で囁かれた声は低くく、
心地のよいような聞き覚えのある声。

この声は誰だっただろうか‥‥‥



「おや、返答なしということは悪戯していいんですかね?名探偵」

「‥‥‥やっぱりてめぇか、怪盗キッド‥‥」

「お気づきではないかと思ってましたよ、」

「何となくてめぇかと思ってたけどな」

「気づいて下さったなら嬉しいですね」



顔も合わせてもいないのにキッドが微笑んだのを感じる。



「さて、私が言ったことを聞いてましたか?」

「そらな、」



そう、怪盗キッドが言った言葉は"Trick or treat"。
ようは"お菓子をくれないとイタズラする"と言ったのだ。



「俺はお前みたいな野郎にやる物なんて持ってねぇ。」

「別にいいですよ」



あっさりと断ったキッドに少し違和感を感じる。



「むしろくれた方が困りますからね‥‥‥私が欲しいのはアナタですから」

「‥‥‥‥‥は?」



クスクスッと笑ったキッドはいつの間にやら新一の目の前にいて、一瞬のうちに唇を奪う。



「今度は甘いものが欲しいですね」

「‥‥‥っ」



真っ赤に顔を染めた新一にキッドは首を傾げ意味ありげに微笑んだ。




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ