DetectiveConan

□Happy Birthday‥‥‥‥? 快新
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6月、雨の多いこの季節、新一は一人悩んでいた。外は相も変わらず空から大粒の雨を降らせている。
快斗の誕生日まで約、1週間弱程度‥‥此処最近、お互い色々と多忙な為に会うことも出来ていない。その為、快斗に新一は何が欲しいのか聞けずにいた‥‥‥。
何を今更メールがあるのだから。
と誰もが思うだろうがどうしても直接快斗に聞いてから用意したいのだ。
会えないことにとてももどかしくてしょうがない。
どうして、よりによってこんな時期に手が空かないのだろう?

「快斗‥‥‥っ」



******



そうこうしてる間にもう快斗の誕生日まで後今日を入れて3日になってしまった‥‥。
思わず新一は携帯を手に取る。


トゥルルル‥‥‥


電話の呼び出し音さえもどかしい。

『はい、黒羽ですが。』

「快斗!俺だ。」

『あ、新一?どうかしたの?』

「嗚呼‥‥19日の23時半ぐらいって空いてるか?」

『え‥‥?19日?多分空いてるけどなんでこの時間?』

「‥‥‥気にすんな。とりあえず、19日の23時半ぐらいに俺の家に来いよ!いいな?」

『え?あ、ぅん。分かった。』

「じゃぁな。」

新一は一方的にそれだけを言って電話を切った。
快斗はというと、携帯電話を眺めながら首を傾げていた‥‥‥。

(‥‥‥‥‥19日ってなんかあったっけ?)



*****



2日後の6月19日23時半‥‥‥。
快斗は約束通りに新一の家にいた。

(新一どこにいるんだろ?)

新一の家は真っ暗で電気さえ付いていない。

(取り敢えず、新一の部屋に行こう。)

快斗は新一の部屋がある2階へに続く階段を上る。

コンッコンッ

部屋の前に来てノックをすると、部屋の中からガサッという音が聞こえた。

(なんだ‥‥新一いるじゃん。)


「新一?いるなら出てきてよ。」

「‥‥‥‥‥」

(‥‥‥あれ?)

そのまま何回かノックをして待ったがでてこないのを見兼ねて快斗はドアを開けた。
中にはベッドで膝を抱えて座る新一がいる。

「新一‥‥‥?」

と呼んだ声と0時を知らせる鐘が鳴る。
その音にビクッと肩を震わした。

「‥‥‥‥快斗っ?!」

顔を上げて快斗がいることに驚く。

「ん?どうしたの?」

新一の隣に座り尋ねる。

「あ‥‥俺が呼んだのに何にも用意出来なかった‥‥‥」

「え?」

「だから‥‥‥快斗の‥‥誕生日‥‥っ///」

新一は涙目になりながら少しずつ言葉を紡ぐ。

「何にも///‥‥‥‥あげるもん‥‥ねぇっ//」

「新一、それで泣いてんの?」

そう聞くとコクンと頷く。

「クスクス‥‥‥」

思わず嬉しくて笑ってしまう。

「なっ///‥‥」

驚く新一に快斗が微笑む。

「いや、可愛いなぁって思ってね。だって、それでずーーーっと悩んでたんでしょ?それって俺のことばっか考えてたってことじゃん、ってさ。」

「////////」

それを聞いて新一が耳まで赤く染まる。

「その気持ちだけで十分だよ。ありがと」

「‥‥‥でもっ///」

少し焦るその顔もまた可愛い。

「じゃぁさ、おめでとうって言って?」

「それだけでいいのか‥‥?」

「ぅん!」

「え‥‥じゃぁ‥‥‥‥Happy Birthday 快斗!!!////」

「ありがと、新一」

そう言って快斗が新一にキスする。

「んっ//」

「その代わり、ずっとソバにいてよ?新一。」

「‥‥嗚呼///」

「大好きだよ‥‥‥」



Happy End
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