ヴァンパイア騎士
□ポッキーday
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昼……彼らにとっては真夜中にあたる。
日光をあまり好まない彼らがそんな時間に起き上がることはまずない。好き好んで自分から起きようとする訳がない。
しかし、今日は違った。
昼間だというのに起きているものが一人…正確には起きてしまった、だ。
赤茶っぽい髪をもち目は青混じった銀色をしている。普段から時、場所構わず寝ている彼が起きているのはとても珍しい。
明日は槍でも降ってくるのではないかと思うほどに。
そんな彼は何かを察知したのか、先程から鼻をくんくんとさせている。
「なんか……甘いニオイ、する。」
彼は立ち上がりニオイのする方向に引かれていくかのように部屋から出ていった。
「何やってんのよ、こんな時間に・・・・。」