小説

□人生のステージ
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1 幼少

私の家は五階建ての市営住宅の4階


…あのまんまここに住んでれば幸せだったのに…



ダンッ) 父さんが机を思いっきり叩いた

「お前ッ…この…」

今は来客中…この頃の私は3〜4才

お客様はヤクザ…

なので、私達兄弟は他の部屋に避難中…

私の家は父さん、母さん、7才上の兄ちゃんに、4才上の姉ちゃん 末っ子の私が居る。

お父さんの仕事は個人営業の社長 怖い人なんだよね〜
お母さんはちょこちょこ、お父さんの仕事の事務をしている。天然かな
兄ちゃんは んー… 怒ると怖い…
姉ちゃんは …バカかな…
私は 冷めてる…


この頃の私は何で、こんな人達が家に来てるのか知らない

何故、自分が生きているかも知らない

私はキッチンのドアを少し開けて、
「父さん、おりゃおりゃ、しようね〜」
なんて、呑気な事を言ってる。

私の話し相手は母さん、キッチンで洗い物をしている。
母さんは
「もみじ〜、あっち行っとき。」
人差し指で避難場所(子供部屋)を指している。

バチン)大きな音と一緒に母さんの方を向いて居た体、首を急いで戻した。

中で、机はひっくり返り、酒はこぼれ、グラスは割れ、客はたおれ、父は立っている

びっくりした私はドアをゆっくり閉め、走って避難場に行った。







数十分後、客は帰り、部屋は散らかり なにより恐ろしかったのは、血がいっぱい散らばっていること 3才の私には衝撃だった、

1〜2時間かけ、母が掃除をし、元の状態に戻した。

不機嫌な父はその部屋に布団をひき、そこで寝た。



ある休日の昼、兄ちゃんと、兄ちゃんの友達が居た。

兄ちゃんの友達は私の事を可愛がってくれた。

私の初恋だ









幼稚園に通うようになり、幼なじみが出来た。

幼なじみは(仮)大くん
男の子だ

私はいつもいとこと仲良しだったけど、
幼稚園に入って大くんと毎日遊んだ、
幼稚園でも、家に帰っても、

たまに、大くんと遊ばない日は夜7時まで、近所の子と団地で遊んだ。

毎週土曜日はスイミングスクールに行った。













ある日の夕方 父親の方の祖父母の家に行った。

大好きな祖母が泣いてる
祖父の姿がない、

私のいとこは♀2人、
1人は1コ上のしっかり者の女の子
もう1人の1コ下もしっかり者の女の子

私はその2人に連れられ、2階にある子供部屋に行った。

そこで姉の方が
「じいちゃんが死んだほ」
泣き崩れる2人にまだわかんない私。

だって4才だよ!
この2人は別だけど、わかるはずない!





お葬式と通夜の日の夜、
両方、大きな会館で行われた。


みんなが泣いている。

いっこうに涙が出ない私、


最後におじいちゃんに会うことが出来た。
おじいちゃんは青白くなって、優しい顔で寝ていた。 私の中でなにかが込み上げて、



私は泣いた





それ以来、葬式や通夜では泣いてない



















それから、いつもと変わらずにすごした。
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