diletto angelo
□episodeT
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それは、ただの気まぐれだった。
本当に小さな、気まぐれ。
そこに、憐れみや慈悲だとかいう、カスみてぇな感情はねぇ。
強いて言うなら、一時の気の迷いから生まれた、ただの、『興味』―――
敵対していたファミリーが、洒落にならねぇちょっかいを、この天下のボンゴレにかけてきやがった。
そこで、仮にもボスである甘っちょろいクソガキの命令を無視して、この俺が直々に、そのファミリーのボスを暗殺してやった。
まあ、自分のファミリーに危害を加えられたんだ。
あのガキも、ヴァリアーに話を持ち掛けた時点で、暗殺も視野に入れていたに違いねぇが。
ファミリーを全滅させなかっただけ、マシだと思いやがれ。
そのカスボスを殺った時に、『そいつ』を見つけた。
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