diletto angelo

□episodeU
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「うお゙お゙い!!遅ぇぞテメェらああ!!」

「だって寝てたし」

「ミーもですー」

「あらあら、お寝坊さんねぇ」

「貴様ら!!ボスを待たせるな!!」

「何言ってんのさレヴィ。まだボス来てねーじゃん」

「なんでこんな朝早くから召集かかったんですかー?ミーまだ寝たいんですけどー。作戦隊長、寝てきてもいいですかー?」

「ダメに決まってんだろーが!!」





朝から叫び過ぎて、全く嫌になる。

俺達は先程、クソボスから緊急召集がかかった。
こんな朝早くからとは珍しい分、嫌な予感しかしねぇ。
第一、朝っぱらから何でこんなムカつく奴らとツラを合わせなきゃなんねーんだ。
当の本人はまだ来ねーし。

イライラと待っていると、ガチャリと大広間の扉が開いた。
やっとの登場に、俺は溜め息をついた。


「よぉ、カス共。ちゃんと集まってんな」


一々ムカつくが、ここは流しておこう。いつもの事だ。


「おはようございますボス!!」

「ボス、はよー」

「おはようですー」


他の奴らの挨拶を無視して、ボスはどっかりとソファーに座った。


「で、ボスよぉ。朝早くから何の用だぁ?」


俺がそう聞くと、ボスはなぜかキョロキョロと辺りを見回した。
そして、扉に視線を向けると、オイ、と扉に向かって声をかけた。


「何やってんだ。早く入って来い、カスが」


すると、ゆっくりと扉が開き、そこから覗いた小さな頭に、俺の口もあんぐりと開いてしまった。
その小さな塊は、びくびくとしながら部屋に入ってきて、ソファーの後ろに回ると、ササッとボスの後ろに隠れてしまった。


「あら、可愛らしい!」


ルッスーリアがそう嬉しそうに声を上げたが、俺はそれどころではなかった。


「うお゙お゙お゙い!!誰だそいつはぁ!!」


思わず大声を上げると、机の上にあった、ガラス製の灰皿が飛んで来た。
寸での所でかわし、俺はまた大声を上げる。


「うお゙お゙お゙い!!何しやがんだ!!」

「デケェ声出すな、カス鮫が。こいつがひびっちまうだろーが」


その言葉に、チラリと視線をやると、女・・・というか、ガキは、顔を赤くして、唇をきつく噛み、瞳に溜まる涙を零すまいと、必死に我慢している。


「ししっ。スクアーロが泣かした」

「ちょっと!可哀想でしょ!」

「うわー、最低ですねー」


・・・・・・な、何で俺が悪いみてーになってんだよ。
決まりが悪くなり、俺はうるせぇ!!と、怒鳴ってその後は口をつぐんだ。






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