diletto angelo

□episodeY
1ページ/8ページ











私がザンザスに連れられてヴァリアーに来て、ちょうど3日目。





私はみんなの事が大好きになった。










ザンザスは・・・口が悪いけど、私に部屋をくれたり、部下に、私と仲良くするように言ってくれた。
私の事を、『カス』じゃなくて、ちゃんと・・・『エミリア』って呼んでくれる。
ボスだから忙しいはずなのに、よく私を部屋に呼んでくれる。
でも、ザンザスの膝に乗せられているだけで、あんまりお話している訳じゃないけど・・・。(何でザンザスは私を抱っこするのかな?よく分かんない)

ルッスねぇは、優しい・・・。
よく私の心配をしてくれる。
お洋服も色々用意してくれるし・・・。
『そんなにいらないよ』って言っても、ルッスねぇは、『アラ、遠慮しなくていいのよ。私が好きでやってるんだから!んもー、エミリアちゃんは可愛いから何でも似合って困っちゃうわー!!』と、私に抱き付いてくるだけ。
・・・・・・あんまり、ルッスねぇを困らせたくないんだけどな・・・。

レヴィも、優しい。
よくお菓子をくれるから・・・。
お話してても、楽しい。
ヴァリアーの事や、ザンザスの事・・・。
レヴィは、何でも私に教えてくれる。
やっぱり顔は怖いけど、優しいって知ってるから、好き。
それに、レヴィがくれるお菓子も・・・。

ベルやフランは、一緒に遊んでくれる。
年も近いから、楽しい。
・・・・・・でも、1つだけ困ってる事がある。
それは、2人がよくケンカをするから・・・。
例えば、ベルが私のほっぺにチューすると、フランが怒る。(ベルが教えてくれた挨拶なのに、何で怒るのかな?)
逆に、私がフランに抱っこされていると、ベルが怒ってナイフを投げる。(ナイフは食べる時に使うのにな・・・。今度ベルに教えてあげなきゃ)
でも、私がびっくりして泣いてしまうと、2人はいつもケンカを止めてくれる。
優しいなぁ・・・。





そんなこんなで、短い間に、みんなと仲良くなれた。
ずっと一人ぼっちで寂しかった私は、とても嬉しい。
そう、とても嬉しいんだ。

だけど・・・・・・






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ