diletto angelo
□episodeV
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「来い」
ルッスーリアを追い出し、俺はコイツに、俺の横に座るように命じた。
ガキは何の迷いもなく、俺のベッドに腰掛ける。
「カス共とはどうだった?」
「カス・・・?」
「さっきの部屋にいた連中だ」
俺がそう言うと、ソイツは細い指を唇に当て、考える仕草をした。
「・・・えっと、ルッスねぇは、優しかった・・・。ちょっとギュッてしてくるのが、びっくりするけど・・・」
「アイツはスキンシップが激しいんだ。ほっとけ」
俺の言葉に、ガキはこくんと頷いた。
「フランは・・・かわいかった」
「あ?」
「カエル・・・」
「ああ、あのふざけた被り物な」
「ベルは・・・・・・王子だって。おそろいのこれくれた・・・」
そう言って、ガキはティアラを見せた。
・・・・・・ハッ。カスが。
早速コイツを気に入ったみてーだな。
「あと・・・レヴィたんって呼んだら、みんな笑った・・・?」
「ぶっ!!」
レヴィの呼び方に、俺は思わず吹き出した。
あのカスには似合わねーあだ名だな。
「アイツは『レヴィ』だ。たんはいらねぇ」
「そうなの?・・・じゃあ、レヴィって呼ぶ・・・」
「カス鮫はどうだ?」
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