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□love each other
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「焔椎真、ゲームしよう。」
そう言って九十九が焔椎真の部屋にやってきた。
「んなもん、一人でやれよ。」
「一人じゃ倒せない敵がいるの、お願い!」
焔椎真が困惑した顏で俺を見る。
「…いいよ、またあとでね。」
「ゴメン、愁生。」
俺は微笑を浮かべ、焔椎真の部屋を後にした。
…と同時に、愁生の中で黒い感情が疼く。
焔椎真は俺だけのものなのに。
他の奴と話してほしくない。
俺だけを見てほしい。
俺だけの、俺だけの…。
そんな感情は止むことがなかった。