落書き帳

□雑記
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ゆるゆる走って、明日の夕方までに荷下ろしして、トンボ帰り。
着いたら伝票出して、終わり。
毎度毎度の、一本調子の単純なシゴト

2月半ばの割には、朝から太陽が上機嫌に照っていた。路面の雪もだらしなく緩んでいるようで、俺の中ブルのタイヤは絶えずシャリシャリ音をたてていた。
時々轍にハンドルを取られる。
あまりいい気分じゃあない。
ラジオをひねってみた。
地元のお喋り番組。ヒットチャート。時事放談。
ぶちっ

この街道は、年に数回は通るだろうか。
古ぼけた石造りの巨大邸宅が、広い空をバックにして悠長に流れていく様は、如何にもお約束の観光スポットって感じだ。
絶対王制の贅沢な象徴は、数世紀たった今では重要文化財、いや重要資金源として政府の役に立ってるって訳だ。

結構なことだね。

ま、別に恨みはない。
走るのも、嫌いじゃないよ

俺のでかい相棒は、腹に荷物を満載して、エンジンを無愛想にぶるぶるいわせながら淡々と前に進んでいく。
そいつの時々ぐらつくハンドルを矯正するのが、目下唯一の任務となっている俺は、頬杖をついたまま銅像みたいに運転席に乗っかっていた。

早いとこ、終わらせて帰ろう

て、どこへ?

終わらせて、ペイ貰って、どうしようって?


俺の退屈は延々と続く。

それを意識しないのは、寝ている時だけ。

俺の悪癖

永遠のローテンション
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