落書き帳

□短気
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ギルモアは一人、リビングで夕食後の一服をゆったりとくゆらしていた。
ソファの脇のクーファンには、イワンが気持ちよさげに収まっている。

カーテンの隙間から、少し欠けた月が真っ黒な海にてらてらと白い鱗を映しているのがみえた。


新聞に目を落としながら、明日の作業の段取りを考えていると、不意にコーヒーの薫りが鼻をくすぐった。
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