言の霊
□さくら.
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桃色に咲く花よ
咲き誇り何思う
あの日最後に見た華は
鮮やかに舞い散って
季節は何度もめぐり
君の好きな季節がやってくる
あの日の記憶は今でも鮮明に蘇る
初めて恋をしたんだ
初めて人を愛せたんだ
毎日が輝いていた
君の隣にいることが幸せで
いつまでもこうしていられると思ってた
桃色に色づく華
君の大好きな華
その下で君は何と言うの
あの言葉は言わないで
聞きたくないよ
君の声でその言葉
この願いは叶わない
その華は今も変わらず
咲き誇り見守り続ける
私達はあの日から変わり続けるのに
今さら言わないで
「好きだった」なんて
今さら言わないでよ
ずっと願っていたことは叶わず
このまま季節を待たず散ってしまうの
桃色は散り行くの
風に吹かれ舞い踊る
君もどこかで見ていますか
大好きなこの華を
逢いに行きたい
でも逢えないの
もう隣に君はいない
逢いたい
逢えない
わかってる
わかってるよ
これが君の為ならば
でも
ちょっと待って
今は無理なの
いつか
いつか
君の幸せを祈れるように
強くなるから…。
桃色に咲く華よ
咲き誇り何思う
桃色に煌めく華
風吹かれ何見つける
花びらの向こうにいる
愛する貴方を見つめて
忘れはしないよ
君の声や温もり でも
新たな道を歩んで行く
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