Dream*Story
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それでは そうぞっ

Dream*Story

I wish you happinessー・・・










水無月 雷雅はとんでもないやつだった。
 今から俺が話すことはそんな雷雅と過ごした、たった数カ月間の出来事だー・・・。




出会いは 夏
 高校一年生だった俺。石垣 彼方。
 クラスのみんなにもだいぶ慣れていた。
 そんなに人数が多い学校ではなく、一年は四組だ。
 三十五、六人しかいないクラスメートの顔と名前は、一応頭に入っているつもりだった。
 これが七月五日の出来事。
 七月六日―・・・。予想もしない出来事が起こっていた。



「うぃーす」
 もうずいぶん仲良くなった友達とたわいもないあいさつを交わす。
「おっす、彼方。課題やったか?」
「あー。やってねーよ。おまえは?」
「やるわけないだろー。やる気ねーし。」
「ははっ、そりゃそうだ。」
「でも俺、今日あたんだよなー。委員長に聞いてこよーっと。」
 はっ、あいつも大変だな。と思いつつ自分の席へ。
 遠くには、さっきまで話していたダチの声。
「委員長―。委員長―――。」
 どうやら、委員長は気付かないらしい。
「おぉーい。雷雅―」
「ちょっと待ってー。」




「ん!?」
 今、あいつは誰を呼んだ?誰の名前を呼んだんだ?そのときタイミングよくもう一度呼ぶ友の声。
「雷雅―。ちょっと来てくれよー。」
 雷雅?そんな名前の奴、このクラスにはいなかったはずだ。少なくとも昨日までは。とすると、転校生か何かか?いや、でも明らかに馴染みすぎている。それに委員長とか言ってたしな。
一日や二日でそんなに馴染めるはずはない。


「・・・・・・。何者なんだ?あいつは・・・・・・。」
雷雅と呼ばれる人物を見る。女の子か。名札には「水無月 雷雅」と書いてある。
 まず、一番に目に入るのはー・・・。
 きれいな黒髪。
 腰の少し下あたりまで伸びているその髪は、先の方がすこし丸まっている。完全にストレートではないものの、触ったら、すり抜けそうなほどにきれいに手入れはしてある。
 そして顔―・・・。
 目・鼻・口・眉すべてのパーツが程良く整えられている。別に、可愛くないわけでもない。むしろ一般的にはかなりいい方のランクに入ると思う。
 身長は、俺より少し低いくらいだな。
 性格はー・・・。
 まぁ、見た感じ、はっちゃけた感じではない・・・よ・・・な・・・。
 委員長がよく似合っている。てか、もうぴったりだ。
 清純派。頼りになるタイプだな。まぁ、見た目ではの話だが。

ふと目が合った。


 彼女は少し、いや、かなり驚きながら目をそらした。驚いたというか、不思議そうに?
 いや、焦っているようにも見えたが・・・。しかし、何か引っかかるな。


「本当に、彼女は何者なのだろうか」


   ―・・・この疑問はあっさり解決しそうだ。


 ただいま屋上。壁を背に目の前には女の子。彼女の腕は俺の体に伸びている。というより俺の首元に。
 ただいま首絞められ中。
 相手はー・・・。「水無月 雷雅」
 なんでだ?なぜ俺が、こいつに首絞められなきゃならないんだ。

―状況を整理しよう。


 四時間の長い授業がおわり、やっと昼飯だーー!って時。俺の肩をつかむ少女。俺より少し低い位置にある彼女の目は何か言いたそうな、バツが悪そうなそんな感じだった。
 彼女は俺の襟首をつかみ。持ち上げ,俺を引っ張って行った。
 すごい力だなと感心しつつも、彼女に問う。
 「何の真似だ?てか、お前は誰なんだよ。なぜみんなお前のことを知っている?」
 「私は、水無月 雷雅。なぜみんなが私のことを知っているかという質問には答えないわ。」
「なんでだよ。」
「あなたももう少しで知ることになるからよ。」
彼女はとてつもなく真剣な顔で、声でそう言った。

    そして、今に至るー・・・。


 「なんだよ。なにするんだよ!」
 首を絞められながら、ずっと俺の目を見つづける雷雅。
 さっきから、ずっとこのままだ。本当に何をしてるんだ?
 しかし、彼女に顔はだんだん焦りに包まれていく。

 ついに彼女は口を開いた。
 「今から、この人間のノマルフェーズをこの空間にリフリングする。許可を。」
 (なっ、なんだ?)
 「了解。では」
 彼女は、俺にも聞こえないくらいの小さい声で言葉を続け。
 「kogsuejan382dnjua02nnoaaa82b1bia6ewyahbohbodxnybauw6awhb47o74bolabcuyhwoxnauyh76umhsaumn7o12tikpwe,jxcrygiewjxi.kosenjemhuw,pruhtmuwheu98923y74mluhwmj,5985y9m,u2oguy,pu5
 完了。リフリング終了。トレースは以後行う。プレミリティイをヒリズンしてチャージする必要がある。」

(なんだ?終わったのか??)
 彼女は俺の首を放して、去っていこうとした。
「ちょっ、おい。待てよ!」
彼女は目を見開き俺を見る。
「なんっで?あたしがわからないの!?」
「だから、さっきから聞いてるんじゃねぇか!!」
「私の情報はあなたにリフリングしたはずなのに」
何を言ってんだこいつは。そして彼女に顔は一気に青くなった。

「・・・・・・失敗・・・・・・。」

そして、俺を見る。なぜ?というような視線を俺に向けている。彼女は言った。
「なぜ、この人間だけ効かないのー・・・。」と。
               

水無月 雷雅と呼ばれる少女が来てから、約一週間がたった。クラスのみんなはなお彼女を委員長として慕い、俺はまだ彼女の正体を知ることはなかった。
屋上に連れて行かれたあの日―・・・。


「なぜ、この人間だけ効かないのー・・・。」と真っ青な顔でつぶやいた雷雅。
「なんで?!あなたは、何者なのよ!!」再び俺の襟首をつかみ上げた雷雅は、泣きそうな顔だった。
「っ!もうっ!いいわっ!!」
涙がこぼれる寸前に彼女は屋上を飛び出した。そして何一つ意味がわからぬまま俺も屋上を後にしたのだったー・・・。

雷雅のことが気になる俺は、雷雅本人に聞くより、自分で調べた方が早いと考えクラスメートに聞きまわった。

そしてわかったことはー・・・・・・。
「・・・・・・何もないなんて・・・・・・」
そう。彼女のことを聞きまわったがわかったことは何もなかった。彼女の性格も、どこに住んでいるのかも、どこから来たのかもー・・・。
何一つ分からなかったのだ。

だがやはり何か引っかかる。雷雅を見るたびに頭の中で何かが起きている。(俺はあいつに会ったことない・・・よな・・・?)





―――次の日―――
再び屋上。再び首元絞められー・・。再び目の前には雷雅―・・・。
「わかったわ」満足そうな顔でにやりと笑う。
(こっ、怖―――!)
「あなた。あたしのこと知ってるわね。」
(はぁ?なに言ってんだこいつ。)
「い、いや知らないぞ。おまえなんか」
「・・・。そっ、そんなはずないわよ!あるでしょ?小さい頃会ったーとか、幼馴染だとか、親せきだとか、はっ初恋の人だとか!」
「・・・・・・。いや、ない」
「なっ」
「あぁ。でも幼馴染はいたな。大吾っていうんだけど・・・。なんか3、4年くらい前にいなくなっちまって・・・。」
「・・・。」
「っておい、聞いてんのか?」
「大吾・・・。」
「ん?あぁ、本名は柏木 大吾って言うんだー」
「わかったわ!」
雷雅は、俺の言葉を遮って走り出した。
「はぁ?」



「柏木 大吾。あなたの幼馴染で3年前に失踪。ちょうどあなたが中学1年生のときね。
その時、彼は十五歳。中学三年生ね。当時の噂では、カナダの叔父の家に留学しに行ったとか、金持ちの家に養子に貰われたとか、色々あったみたいよ。」
と、雷雅は自慢げに胸を張って、言って見せたのだった。
「は?」
その状況がいまいち理解できない俺は、言葉を返すことができなかった。
「だから、柏木 大吾のことを調べたのよ!この私が!どう?えらい?」
「・・・。」
いまいちわからん。俺は、教室でダチと昼飯を食っていたはずだか・・・?なんでこいつは毎回毎回こんな昼飯時に呼び出すんだよ!というか、そもそもなんで大吾兄ちゃんのことをこいつが調べているんだ?
「だから、なんでお前が大吾兄ちゃんのことを調べてるんだよ!」
次に、水無月雷雅から出てきた言葉は俺が全く予想もしていなかったものだった。
「あなたが私のパートナーだからよっっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
まてまてまて、今までの俺と水無月雷雅との会話で俺が理解したことは、なに1つ無いぞ。俺は、この水無月雷雅が言ったことを1つもわかっていないし、こいつが何を言いたいのかも全然わからない。
「パートナーだって?」
「そうよ!あなただって、コピーじゃないオリジナルの、元の世界に戻りたいと思うでしょ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」
またこいつはわけのわからないことを・・・。
ようやく水無月雷雅もおれのあほ面を察したらしく、
「なに?まさかあんた戻りたくないの?このままこのコピーの世界にいたいと思うワケ?あたしには理解できないわ。」
「ち・が・う!おれは、そのコピーだかオリジナルだかの世界が意味わかんねぇーんだよ!」
「は?」
今度は水無月雷雅があほ面になった。
「だいたいなんなんだよ!俺は、いまだになんでお前がうちのクラスにいるのかがわからないし、そもそも俺はお前の言ったこと、最初から最後まで理解できてねーんだよ!」
「?えっ?と、あな・・・たは・・・、何も知ら・・・な・・・い?の?」
「だから、そう言ってんじゃねーか!」
水無月雷雅の顔がみるみる青くなっていく。大丈夫か?それにしてもこいつ、わかりやすいな。自分のピンチのときとか、都合が悪いときとかは、すぐに顔に出るんだな。
「っご・・・。」
「ん?」
「っごっごっ・・・・・・。」
「だー!はっきり言えよ!」
「ごめんなさいぃぃー!!」
水無月雷雅はそう言って走り去っていったー・・・。
おいおい、1人屋上に取り残されるってなんかむなしいな。

とりあえず、俺ももう1回あいつと話しておきたいし、まだ気になることはあるし・・・。
今度はこっちから捕まえてやる!


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