短編@
□駅のホーム
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「俺の彼女に、何か用?」
私にもはっきりと聞こえる声。
男たちは逃げようとするが、小牧はそれを許さなかった。
「毬江ちゃん、ちょっとここで待っててね?」
それだけ言うと、小牧さんはあっという間に男たちを捕まえて、どこかに連れていった。
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あの後、男たちは小牧さんと一緒に戻ってきて、その場で土下座をした。
一通り謝ると、男たちは凄い勢いで逃げていった。
「小牧さん」
「ん?」
「ありがとう」
そう言うと、小牧さんは私の頭を撫でた。
「本当に心配したんだからね?」
「すみません…」
「これからは待ち合わせ場所は毬江ちゃんの家以外は禁止」
〔駅のホーム〕
(…過保護すぎませんか?)(もうこんな想いするのは御免だから)
御題元・Silence