短編A

□夢現に見た君の顔
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うーん、眠い。
でもここで寝たらまずいよなー。
せめてソファーで…あ、無理。
もう体が動かないわ。
駄目だ、頭も働かない。

あ、篤さん。
何か喋ってるけど聞き取れないや、ごめんね。
ふふ。
困った顔、かわいいな。
こんな顔、私しか見れないと思うと嬉しい。
篤さんを独り占め出来る感じ。

んーもう少し見ていたかったけど、もう瞼が重くて目を開けてられないや。
おやすみ、篤さん。



+++



「…何だったんだ」



風呂から上がると、郁が寝落ちする寸前だった。
一応声をかけたが、返ってきたのは破壊力抜群の言葉たち。
しかも、俺が固まっている間に本人は完全に夢の中。
最早怒る気にもなれない。
…幸せそうな顔して寝やがって。



〔夢現に見た君の顔〕



(…おやすみ)

御題元・Silence

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