novel

□二輪のオンシジウム
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今日は研究所でパーティーが開かれた。

近所の人たちは勿論、研究所にいるポケモン達も参加した。


「飯だぁーーーーーーーーー!!」

「イやっほーーーーーーーーーーーーーい!!」


で、騒ぐのはお約束となりつつある二人で

そんな問題児がいるため架葉は落ち着いて食事もできなかった。


「はぁ・・・。何か壊さないといいけどな・・・・・・・・・・」

「架葉も今日ぐらいはゆっくりしたら?」

「琉河達はボク達が見張っとくから」

「ありがとうな二人とも」


心配そうに声を掛けてきた飛鳥と火嵐の二人に架葉は優しく微笑んだ。

ふと後ろを振り返ると癸汐はテーブルの上に置いてある食べ物に手をつけ始めていて、

琉河は会場の真ん中で近所のチビッ子達に囲まれながら踊っていた。

この様子だとしばらくは大丈夫そうだと架葉は思った。


「・・・・・じゃあ頼むよ二人とも」

「うん。分かった」


二人に見張りを頼むと架葉は入り口の方へ歩いて行った。


「南水さんの所だよね」

「だろうね」


南水が勤めている消防署はここからさほど離れていない。

なので、博士が気をきかせてジュンサーさん達も呼んでいたのだ。


「・・・・・・・・あ!」

「どうしたの?」

「ちょっと行ってくる!」


そういうと飛鳥は癸汐の所へ走って行った。

見れば瑞癸はこれ以上は無理なのではないかと思うほどの食べ物を

一枚の皿に乗せていたのだ。

その量は限界の一歩手前と言っても過言ではなさそうなぐらいで。

少しでもバランスを崩したら頭からかぶりそうだな、と火嵐は思った。


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