†Legendery Crystal(レジェンデリィ クリスタル)†

□選ばれしモノ
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声が聴こえる………。


遠くで俺を呼ぶ声が……。

心に響く声が……。


俺を呼んでいるんだ……。
















「レウス!!レウス!!」 「……えっ!!」
バシッ!!
雲一つない空の下でその音はよく響いた。ぼんやりと空を見つめていた琥珀色の髪と瞳を持つ青年、レウス・トリーバの肩に木刀が直撃し彼は地面に倒れこんだ。
「痛っ…!!」
「何をぼんやりとしている!!それでも騎士かお前は…!!」
レウスに一撃打ち込んだのは薄茶色の髪と瞳を持ったレウスと同い年位の青年、サウズ・フレアントであった。彼は呆れながらもレウスに手を差し出す。
「悪い、サウズ…。また考え事してた…」
レウスはサウズの手をつかみ立ち上がると長年きている騎士学校の制服についた汚れをはらった。うすい水色で剣の模様がかかれたそれは今となってはかすれて見えない程であった。
「サウズは銃を使うのに剣も上手いから…うらやましいよ」
「お前がぼーっとしていただけだろ」
レウスはサウズの腰についた二丁拳銃を見ながら言った。
「それだけの腕があるのにどうしてお前は騎士学校に入らなかったんだ?」
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