†ているず おぶ じ あびす 〜2人の約束〜†

□城の外へ
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「どこへ行かれるのですか? ナタリア様」
「え!?」
次の日の昼、ナタリアが城の外へ向かおうと歩いているとメイド達からすぐに声をかけられた。 「そちらは城の外になりますよ。さぁ、お部屋へお戻り下さい」
「でも…わたくしは……!」
腕をつかまれたナタリアであったが部屋へは戻ろうとしなかった。彼女が言葉を続けようとしたその時であった。
「こんな所にいたんですか、ナタリア様」
そこに現れたのはガイであった。
「ガイ、ちょうど良かった。ナタリア様をお部屋へお連れしてください」
メイドの一人がナタリアの手をそっとはなし、ガイに言った。
「わかりました。俺がお連れします。」
メイド達、去っていくのを見てからガイはナタリアを見て
「だめですよ、そんな目立つように歩いていたら」
といつもの優しい様子で言った。
「でも…わたくし今日は約束がありますの、ですから…」
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