短編夢小説
□白猫と黒猫
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「・・・ァン?」
裏路地にある大きな段ボール。
その中に2匹のネコが居た。
いや、ネコというより・・・
「猫耳つけてる大人・・・?」
「・・・・」
「フーッ・・・!」
白い方はコチラをジーッ、と見ている。
黒い方は本当にネコのように威嚇している。
「・・・どうしようか」
「・・・にゃー」
「・・・ちと、可愛いかも」
「フシャーッ!!」
「ぁ〜、ハイハイ。ごめんね〜;」
よしよし、と撫でようと思ったが、
ガブリ、と見事に噛み付かれた。
「・・・存外、痛い」
「・・・・(ぺちぺち)」
「!・・・(パッ)」
白い方が黒い方を軽く叩く。
それに反応し、パッと口を離す黒いの。
よく見ると、この二人・・・似てる。
髪の色と耳の色と服装が違うだけで、それ以外は瓜二つ。
「双子か?お前等」
「(コクリ)」
「(ぷいっ)」
白いのは頷いたが、黒いのは俺に背を向ける。
それに少しムッとなり、ペチンと軽く叩く。
「!」
「コラ。人と話すときは前見やがれ」
「・・・テメェなんかと、話したくねぇ」
・・・・喋った!
ホントにネコなのかなぁ、と思ってたが・・・
コイツら人間じゃん!
「・・・一応聞くが、人間か?」
「(ふるふる)」
「人間と化け猫の間に生まれた」
「化け猫って、・・・」
へぇ、存在してるんだ。化け猫って。
「・・・行く宛は?」
「ねぇよ」
「(コクン)」
「ん〜、じゃぁ・・・・」
「ウチで暮らすかい?」
「「!」」
「俺、一人暮らしだし。どうだ?」
「・・・いいのか?」
「いいよ。君もいいよね?」
「(コクコクコク!)」
「ハハ、かわいい〜」
「・・・俺はタクシー、こっちはシェフ」
「(ペコリ)」
「俺はカラスだよ〜。よろしくな」
それが、俺等の出会いである。
=あとがき=
初代拍手でした。
何となく書いたブツです。wwww
もしかしたら続くかもです。