短編夢小説

□白猫と黒猫
1ページ/1ページ





「・・・ァン?」

裏路地にある大きな段ボール。
その中に2匹のネコが居た。

いや、ネコというより・・・


「猫耳つけてる大人・・・?」

「・・・・」

「フーッ・・・!」

白い方はコチラをジーッ、と見ている。
黒い方は本当にネコのように威嚇している。

「・・・どうしようか」

「・・・にゃー」

「・・・ちと、可愛いかも」

「フシャーッ!!」

「ぁ〜、ハイハイ。ごめんね〜;」

よしよし、と撫でようと思ったが、
ガブリ、と見事に噛み付かれた。

「・・・存外、痛い」

「・・・・(ぺちぺち)」

「!・・・(パッ)」

白い方が黒い方を軽く叩く。
それに反応し、パッと口を離す黒いの。

よく見ると、この二人・・・似てる。

髪の色と耳の色と服装が違うだけで、それ以外は瓜二つ。

「双子か?お前等」

「(コクリ)」

「(ぷいっ)」

白いのは頷いたが、黒いのは俺に背を向ける。
それに少しムッとなり、ペチンと軽く叩く。

「!」

「コラ。人と話すときは前見やがれ」


「・・・テメェなんかと、話したくねぇ」


・・・・喋った!

ホントにネコなのかなぁ、と思ってたが・・・
コイツら人間じゃん!

「・・・一応聞くが、人間か?」

「(ふるふる)」

「人間と化け猫の間に生まれた」

「化け猫って、・・・」

へぇ、存在してるんだ。化け猫って。

「・・・行く宛は?」

「ねぇよ」

「(コクン)」

「ん〜、じゃぁ・・・・」




「ウチで暮らすかい?」


「「!」」

「俺、一人暮らしだし。どうだ?」

「・・・いいのか?」

「いいよ。君もいいよね?」

「(コクコクコク!)」

「ハハ、かわいい〜」


「・・・俺はタクシー、こっちはシェフ」

「(ペコリ)」

「俺はカラスだよ〜。よろしくな」


それが、俺等の出会いである。




=あとがき=

初代拍手でした。
何となく書いたブツです。wwww
もしかしたら続くかもです。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ