短編夢小説
□変態女にプレゼント。
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クリスマス。12月25日の総称。
その前日である24日は「クリスマス・イブ」と言われる。
基本、この二日のどこかで家族でパーティーしたりだの、
恋人同士がイチャラブしあったりするというヤツだ。
キリストの誕生日的なのも聞くが、まぁ普通はバカ騒ぎ出来てプレゼントもらえる日って感じだろう。
そして、俺・・・サソリは悩んでいた。
クリスマスも知ってる。どういう事をするかも知ってる。
この暁を好きだと言ってくれたユメに、全員でプレゼントを用意しようというのも聞いた。
でもな、でもな・・!!
(何渡せばいいんだよぉおおおおっ!!!!)
「?・・・サソリ?」
空き部屋がなかった為に俺の部屋で寝泊りをしてるのが、ユメだ。
可愛いというよりは美人だが、性格は男前&可愛い。
俺は完全にユメに惚れている。でもな、・・・
俺は誰よりもそういう事に疎い人間なんだよ、暁の中でぇ・・・!!!
普通は両親とクリスマスパーティーしたとか、よくある話だろうが・・・
両親のいない俺には縁のない話だ。
ユメも両親からの無視、迫害から・・・そういうパーティーだのをした事がない。
だから、暁でやってあげようという話になったくらいだ。
ユメの為だけに任務全放棄はすげぇと思う。
リーダーって、身内をもの凄い勢いで愛してるからな・・・。
当然、ユメだって愛してるし。誰よりも愛が足らない奴だしな。
「・・・ハァ;」
「・・・ため息吐いて、どうしたの?」
「何でもねぇよ。気にすんな;」
パーティーの話が出て、早1週間。
一切プレゼントが決まってない。
これはヤバイ。どうにか決めなければ・・・
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パーティー当日。
パーティーは滞りなく、スムーズに行った。
ユメが途中で泣くだろうなぁ、と言うのも理解済みだった。
そして、問題はここだ。
プレゼントが結局、決まらなかった。
(どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・)
(こりゃ、旦那決まってねぇな・・・うん)
(大丈夫かねぇ、サソリ)
(鴉は心配すんな、うん)
ユメがトビと楽しそうに喋ってる間に、ある事件が起きた。
「・・・どうしたのよ、サソリ」
「ぁ、・・・こ、小南・・」
一番恐れていた人間が、目の前にいた。
誰よりもユメを第一と考え、誰よりもユメを大事に思ってる人間。
小南が、俺の目の前にいる。
(プレゼント用意できてないなんて知れたら殺されるッ・・・!!!!)
ぞわぁ、と背筋が凍った。
どうしよう、打開策はあるか?
もう逃げ出すか、いっそ。いや、小南だけじゃなく全員に殺されかけない。
打開策が、思いつかない。
「・・・もしかして、サソリ」
「ッ、・・・!」
ビクンッ、と身体が震える。
そして、サソリは知らない。
ユメの次に暁で大事にされてるのが、サソリだと言う事を。
そして、ユメと早く結婚してしまえとか思われてることを。
「・・・プレゼント、用意できなかったの?」
「・・・ごめ、なさっ・・」
「・・・なら、私にいい考えがあるわ(キラーン)」
「(すっげぇ嫌な予感がするが、殺されないだけマシか・・・?)」
一応、一安心。
でも油断は出来ない。
小南の機嫌を損ねれば、俺は殺される。
小南に手を掴まれ、別室に案内される。
「ユメって結構変態じゃない」
「結構もクソもなく変態だろ、アレ;」
「その変態のユメには、とっておきのプレゼントって言うのがあるわ」
「ホントか!?」
「しかも、それは貴方にしか用意できない?」
「?」
「貴方がコスプレして、貴方がプレゼントになればいいのよv」
・・・・血の気が、完全に引いた。
小南の手には、数々のコスプレ衣装。
「ひぎゃぁあああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!!」
ユメ「何の声!?」
角「サソリだろうな、ここにいない男としたら」
デ「(さっき、小南に連れ去られたよな?)」
鴉「(うん・・・)」
デ「(・・・旦那、大丈夫かな?)」
鴉「(命はあると思う。・・・多分)」
ガチャリ、と俺等のいる部屋の扉が開く。
そこにはユメ達がいた。
ユメ「・・・ぇ?」
蠍「ゃ、ぁ・・・」
角「・・・・;」
飛「・・・うはぁ・・」
ペ「サソリ、それ・・・」
蠍「小南が、小南が着なきゃ殺すってぇ・・;;」
南「あら、自ら着させてくださいって言ってたクセに」
蠍「テメェが脅すからだろうがぁあああっ!!!;;」
俺の格好は、ミニスカナース服。
しかも、何故かピンク色の。
ユメ「・・・・・・」
南「サソリがプレゼント用意できなかったから、知識をあげたんじゃない」
蠍「だからって女装はねぇだろ!!何回俺で女装ネタするんだよっ!!!」
南「貴方での『女装エロネタ』はまだよ」
蠍「エロ決定なの!?決定しちゃうの、それ!?」
南「まぁ、という訳で。このコスプレサソリは、サソリ本人からユメへのプレゼントよ」
ユメ「・・・部屋篭ってくる」
蠍「担ぎながら言わないでくれぇええええっ!!!;;」
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「でも、まさか・・・プレゼント用意できなかっただけで女装って・・;」
「お、俺だって必死に抵抗してぇ・・・;;」
「あぁ、もう。泣かないでよ」
目元を拭われ、羞恥で真っ赤になった顔でユメを見つめる。
俺の目には多少の恐怖心があったと思う。
「っ、・・・軽蔑、してねぇ・・?」
「軽蔑?」
「だって、女装・・・」
「する訳ないでしょ。こんな可愛らしいサソリを」
男に可愛いって言うな、と言ってやりたいが・・・
さっきの言葉に心底安心してしまった。
充分、毒されてるな・・・俺。
「ねぇ、サソリ・・・」
「ん?」
「どうせだし、シねぇ?」
「・・・・マジで?」
「女装エロは嫌かもだけど、どうせだし・・・な?」
「ぅ〜・・・」
ここまで言うんだ。何を言ってもヤるだろう。
それなら抵抗せずに大人しくヤられた方が楽だな。
お仕置きは受けたくない。だって、ユメのお仕置きは気持ちいいけど、苦しいし。
「んっ、・・・ふ、ぁ・・」
「太腿撫でただけだよ?エロい声出しちゃって・・・」
「ひぁっ・・ぁ、ぁんっ・・」
服越しに乳首を舐められる。
その変な感覚にビクビクと腰が跳ねた。
「ぁ、ぁ・・や、ぁあ・・!」
「女装してるから、余計感じるのかな?可愛いv」
乳首から唇が離れる。
唾液で濡れた箇所が透けてて、すっげぇ恥ずかしい。
ピンク色のナース服着て、女に犯されるとか・・・何のAVだよ、これは。
「あはっ、スカート越しでも分かるくらい勃起してんじゃん」
「ちが、ぅ・・・ひゃぁあっ・・やらぁっ・・!」
「何処が違うの?サソリだって、見れば分かるよ?」
「・・・っ、・・やだっ、・・見たくないッ・・」
ふるふる、と頭を横に振るが、顎を固定され、キスされる。
その間にユメの手が俺の自身を弄る。
「ハァっ、・・ふ、ぅ・・ん・・ぁ・・」
(エロいな〜、サソリ)
「んぅ、・・ぁ、・・〜〜っ、・・」
(顔真っ赤・・・可愛いねぇv)
唇が離れ、銀糸がお互いの舌を繋ぐ。
ぷつり、と切れたソレは俺の口元についた。
「はっ、・・んぁあっ・・扱いちゃ、だめぇ・・!」
「いっつも否定しながら感じるよねぇ。何、酷くしてほしかったり?」
「ちがっ、・・ひぅ・・・、ぁああっ、ぁ、ああっ・・!」
酷くしてほしい訳がない。
俺は飛段の様なドMじゃねぇんだよ。
寧ろ、Sだ。好きな奴の泣き顔とか見たいし。
(・・・いや、ユメの泣き顔は見たくねぇ)
ユメには俺の色んな部分を変えられてる。
身体だって、ユメに触られたら生身に変わるし、
S気質だったのに、ユメにエロい事されたら、突っ込んでほしいとか思っちまう。
どんどん自分の身体が変になってる。
(全部、ユメのせいだ・・・)
責任取れ、クソガキ。
「・・・サソリ?」
「んっ、・・・ユメ、・・イきたぃ・・」
「お安い御用v」
「ぁんっ、・・ぁああっ、ひぁっ・・はぁああっ・・!」
後孔に指が入ってくる。
開拓された身体には、ローションなしの挿入も快楽に変わった。
「らめぇぇえ・・・イく、イくぅ・・!!」
「何処の淫売だよ、・・・ほら、イけよ」
「ひゃぁああっ、・・ゆめ、ユメぇえええっ・・!!」
びゅるり、と勢いよく達する。
ほぼ同じ体型のユメに凭れる。
頭上から少し笑い声が聞こえたが、別に気にならない。
「んっ、・・・ユメ、もっと・・」
「あぁん?・・・ホント、いつのまに憶えてきたの?淫乱だねぇ・・」
「うっせ・・・ユメのせいだろ、責任取れよ」
「アハッ、それもそうだなァ。・・・じゃぁ、いっぱい可愛がってやるよ」
後ろに挿入されてる指が増える。
グチュグチュと音がなり、何だか恥ずかしい。
俺は女じゃないのに。なのに、すっげぇ濡れてる・・・。
「ん、ぁ・・ぁあ、ぁ、あ、ぁっ・・!」
「こんなに濡れてるなら、結構大丈夫か・・・」
影からグロテスクな色をした玩具が出てくる。
それに生唾を飲んだ。
「ん〜、・・・んじゃ、エッチなナースさんにはアナルビーズでいいよねv」
「ぁぅ・・・」
そういえば、女装してたんだった。
「ついでにコレも使うか・・・。ナースさん、スカート捲ってv」
「っ、・・・やだぁ・・」
「なら、今日はこれくらいで止めようか?ニヤニヤ」
・・・焦らしやがって。
俺が待つのも待たせるのも嫌いだって、知ってるくせに。
「チッ、・・・これで、いいかよっ・・」
「それで出来ればオネダリほしいなぁ・・・♪」
「・・・変態、」
「自覚してるけど?」
クスクスと笑うユメ。
こりゃ、俺が折れないと進まないな。
何でこんな女に惚れたかなぁ、俺・・・。
「っ、・・・俺の中に、ユメの玩具・・挿入れて・・?」
「・・・もう少し捻れない?」
「ムリだって、・・・んっ・・!」
「まぁ、言ってくれただけマシだけど。・・・しょうがねぇ」
うわぁ、俺が折れてやったみたいな態度がムカつく。
一発殴ってやろうか、この女・・・。
つぷんっ、と俺が求めてた場所とは違う場所に、何かが入ってきた。
「ぇっ、・・・んぁああああっ!!?」
「いい声出すねぇ・・・v」
「ゃだっ、・・そこやらぁあああっ!!」
じゅぽじゅぽ、と大きな音を立ててピストンする細い玩具。
ユメが突っ込んだのは尿道用バイブ。
つまり、尿道を弄られてるのだ。
「ふぁっ、・・ぁああああっ!・・ひ、ぁ・・ぁあっ・・」
「サソリ、尿道弄られるの好きだよねぇ・・・」
「ちがっ、・・・ちがぁああっ・・!」
「だって、俺が出した玩具・・・全部サソリのお気に入りだよ?」
ベッドに広がる数個の玩具。
確かに、それは前に使われて、声が枯れるまで啼いたモノばかり。
現在、ユメが持ってるものも、挿入されてるものも、前に使用したそれ。
なら、この玩具って・・・。
「やだっ、・・・抜いて、抜いてよぉおおッ・・・!」
「やぁだv」
尿道、拡張用じゃなかったっけ・・・?
「はひぃいいいいいいっ!!!?」
機械音と共に、バイブの質量が増えた。
少しずつ太くなるソレ。
ガクガクと足が震え、後孔がヒクついたのが分かった。
「あぁあああああっ!!いやぁあっ、・・拡がってるっ、・・・拡がっちゃうぅうううっ!!」
「だから、何処の淫売なんだよ。敏感だなぁ」
「あぁぁあんっ!!ユメぇ、・・中、中弄ってぇえっ・・!!」
「へ?・・・あぁ、アナルビーズ挿入れてほしいんだ?」
「いれてっ、・・・アナルビーズ、ずぷずぷしてぇええっ!!」
「・・・(最初と随分変わったなぁ・・オイ;)」
「ゆめぇ・・・?」
「何でもない。・・・いっぱい可愛がってやるよ、淫乱」
==================
「バカァ!!」
「ごめん、マジでゴメン;」
「ゴメンじゃねぇよ、バカユメぇ!!」
明日任務あるのに、どうしてくれるんだよっ!
腰痛くて立てないじゃねぇかぁ!!
「でも、後半なんてアンアン嬉しそうに啼いてたじゃねぇかよ」
「だからって、自重すべき所は自重しやがれ!!」
「え〜」
「バカ、アホ、ユメなんて嫌いだっ!!」
「ちょっ、・・・枕投げるなっ!」
プイッ、と顔を逸らせれば、ショボンとするユメ。
この女は、・・・さっきの強気はどうした。
「・・・ユメ、」
「ん・・・?」
「ヤってる途中の言葉、覚えてるよな」
「言葉・・・?・・・ぁ」
「責任取れよ、クソガキ」
「・・・喜んで!」
暗い顔から、明るい笑顔へ変わる。
今までのクリスマスで一番疲れたが、
一番、幸せだな・・・。
(最高のクリスマスプレゼントは、目の前の少女)
=あとがき=
サソリの旦那がドMになってしまった・・・orz
ユメは14歳です。何回もの女装ってのはトリップ連載を見たら分かるかと・・・;
完全に付き合ってますね、このユメサソ・・・。