掲示板

ここは掲示板。とりあえず話題は何でもありだが、出会い系の書き込みは見つけ次第排除する。ルールを守った上で交流してくれ。

[レス書込]

07/12(Sun) 19:46
小話録音記録
匿名管理者

◆再生◆


[数か月前のミラクガルド某所]

…「学園」のトップを名乗る二人組よ、貴様らが望む「商品」は用意した。…これで新たな破滅を生み出したいなら我々に対価を差し出せ。
(J´・ω・`)

「確かに、僕ら第一学区生徒会長に極秘裏に接触してきた君があの時売り込んでいた通りの兵器群だ。これを配備すればトゥトゥの神々が逆襲に来たとしても容易に蹴散らせるだろうね。…約束の物はここに用意している、好きなだけ持っていきたまえ」

取引成立だな
(J´・ω・`) [食料]

「…君は魔王軍じゃ…ないね?もっとこのミラクガルドの外の世界からの生物…いや、もっと別の存在かな?」

好きに生き、理不尽に死ぬ。それが私だ。肉体の有無ではない。
(J´・ω・`)

「いやなに、気を悪くしたなら謝るよ。ただ、どことなく、君の漠然とした雰囲気が「彼」に似ている気がしてね。」

…どうせ我々と同じようにミラクガルドの外から来た存在が知り合いにいるなどというオチか、こんな世界だ、取り立てて珍しい事でもないと思うが。
(J´・ω・`)

「異世界の存在だってことは暗に認めるのね。あのゴキブリと同じ部外者」


口はともかく、勘はいいな女。なるほどそれぐらいでなければそこの狡猾な男の伴侶もつとまらんか…。
(J´・ω・`)

「う、うるさいわよ!!」


「とにかくさっき話した彼のおかげで結果としては学園が緩やかに平和になっているけど…彼に任せると校内の悪意どころか秩序も何もかも破壊してしまうからこまったものだよ。でも、こんなものを売りつけるなんて君もあながち同類なのかな?」

[削除]

07/12(Sun) 19:47
匿名管理者


何もかもを?…黒い鳥、か。
(J´・ω・`)


「残念、鳥というよりは彼は黒い騎士がただしいね。」

「何が騎士よ、あの性悪な冒険者組合と分からず屋のお父様の差し金で学校の備品だった機械の鎧を奪って、勝手に破壊活動してる最低のゴキブリ、それ以上の呼び方はないでしょ?」

黒い鎧…そうか、「あの傭兵」か。
(J´・ω・`)

「なんだ奇遇だね、君も知ってる人物だったかい」


…話が変わった。ついでだ、そこの作りかけの兵器群も全てくれてやる。使いたければ勝手に完成させればいい。
 ((((J´・ω・`)

「そう言ってくれるならありがたく貰うさ。しかしだね、見ず知らずの君がそこまで僕らにしてくれる理由はなんだい?」

「どうせ何か裏があるんでしょ?」


……。…昔話をしてやろう。ミラクガルドの外の世界、その一つには「AA界」という世界がある。昔そこに数匹の「AA生物」という知的生命体からなる発掘チームがいた。チームは自らの存在を世界中に知らしめたくて、危険な噂の絶えない「世界の狭間の枯れ井戸」と呼ばれていた場所でまだ見ぬ歴史的成果を求めて発掘をしていた。大昔の彼らAA生物の手によって大量の希少物資「ヤフマテリアル」が埋蔵された場所であると信じて…
(J´・ω・`)

「「……。」」

…そこでチームはある物を発掘した。それはその時よりもずっと昔、彼らの何代も前のAA界を侵攻し災厄を振りまいた凶悪で狡猾なAA生物、その最後の一匹の化石だった。…いや、正確には眠っていただけか、不用意に触れたせいでそのチームは奴の休眠状態を解いてしまった。大量のヤフマテリアルは、奴を封印するためのものだったのだ。それを知らずに手を付け…
(J´・ω・`)

「…襲われた?」


いや。意外なことに奴の休眠を解いた発掘チームを襲ったのは最悪の事態ではなく、千載一遇のチャンス…いや、意味そのままの悪魔の囁きか。古代のAA生物は彼らに取引を持ちかけた。「私の手足になるなら代わりに名を知らしめる力と知恵をやろう」と。そいつは井戸を通してスタークショボン…と呼ばれていた半ば機能停止したガラクタを呼び寄せると、瞬く間に新しい兵器に替えた。その力に魅入られ取引にチームは全員応じた。
(J´・ω・`)


「それから?」


チームは発掘家をやめ、古びた井戸の奥底で復活した「マザー」と名乗る古代AA生物に仕える、武装勢力の幹部になった。彼らはマザーの命じるままに生身の肉体も元々の人格も捨て、代替えの効くの強靭な体とマザーが呼び出した異世界の戦闘のプロたちを模したAIを自らに上書きした。そして彼らはAA界や各地の有力者をマザーの生み出した「無数の人形」を率いて襲撃する「死神」として名を馳せた。
(J´・ω・`)

「後悔してないの?…その、あんた…じゃなくてそいつら」


…さあな、今となっては「彼ら」は人格も肉体も捨て去った身。全員で歴史的発掘を目指し夢を抱いた記憶など、最早誰にも残っていまい。ただ戦いで己の存在を知らしめるための、最悪のAA生物、マザーの傀儡だ。
(J´・ω・`)

「なら、死神になった彼らは今どうしてるんだい?」


…その「死神」たちも闘争の果てに大半は既に討たれた。…それで本来の目的を忘れて生きることから解放されたならある意味では幸せだろう。…そして、元凶のマザーも彼らを見限った。それはつい最近のことだ。…私がこの昔話を思い出したのもつい最近、自身の昔書いた日誌を偶々読んだからだ。…最も、その日誌にも既に「彼ら」の元々の名前も人格の片鱗もそう残ってはいなかったが。
(J´・ω・`)


「もう少し聞かせてくれないかな、見限られて、彼らの生き残りは…」

無意味に積もった兵器群を維持することなど既にできないなら、どこかの大規模な組織に売り飛ばすしかないだろう。残された無数の人形たちも、飢えとコアの劣化で苦しんで死ぬくらいならば、いずれ楽にしてやる。
(J´・ω・`)

「…。」


最早戦いにしか、「私」の存在する場はない。だから我々は最後まで破壊する、破壊することで我々を認めなかった世界に我々の存在を、我々の発掘した成果を知らしめる、私は「死神」だから。貴様も、その兵器で破壊を振りまくがいい。それが我々という存在がそこにいた何よりの証。
(J´・ω・`)


(…そうだ、我々はただ誰かに認めて欲しかった。何故こうなったのだろうな。最後に誰かにこの話を聞いてほしいと思ったのはまだ私の中にも「発掘家のAA生物」だった私が残っていたからでは……いや、もういい、言葉など既に意味を成さない。)
(J´-ω-`)


「君はこれから死ぬ気なのか。どうして食料で取引に応じたのか、さしずめ最後の晩餐といったところかい」

…最後に教えてやる。貴様らが仕切るその学園とやらにいる黒い鳥が、「あの男」なら…この兵器群でも絶対に勝てない、と。
(J´・ω・`)


「彼を敵に回す気はないよ。少なくとも僕らにはね」

だといいがな。…さらばだ、もう会うこともないだろう
 ((((J´・ω・`)



※回想終了…

トゥトゥ「…と、いうようなやりとりでこの鉄塊どもがこの地に置かれていたようだな」

MD「間違いない、Jと生徒会長の二人組だ。やはり、古井戸だったか。今のお前さんらが残骸からサルベージしてくれた取引の映像で不可解な点が全部解決したな。なるほどJのやつ最終決戦前にこんなことしてたから…」

MD「……。」

MD「…ん?え?映像?…ちょっとまて今の映像何なの?というかコレ実際に見えてるってことはメタでも何でもなく回想シーンの映像だよな?どういうことなの(レ)」

トゥトゥ「先刻あの船の中で見せられたプロジェクターなるものにトゥトゥの一人が化身してこの鉄塊どもの記憶を映した映像そのものよ、この物語の枠組を破壊するような要素ではない故安心せい。」

トゥトゥ2「いやはや、復帰早々無機物への化身は肩が凝って仕方がないわい、しかしどうだ?しっかりプロジェクターなるものの機能を果たしておっただろう?」

MD「便利な神だなあ…あ、あとこれついでに録音したから後で記録として残しておくんでよろしく」

トゥトゥ「うむ。…あいや待て、今の会話もこの会話も小話本編でであっただろうか?」

MD「あ?そんなんつじつま合わせの後付けに決まってんじゃん」

トゥトゥ「うむ…」

◆再生終了◆

[削除]


[戻る]
[レス書込]
[TOPへ]



©フォレストページ