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□零度の蕾
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人は裏切るものだ。
だから、最初から関わりなんて持たないようにすればいい。
そうすれば、傷つかなくて済む。
私の高校生活は絶対零度だった。
誰とも関わらない。喋らない。
必要以上に慣れあわない。
それが私の日常だった。
でも、どこかで感じていた孤独感。
寂しいのに誰にも言えなくて
自分の決意が揺るがぬように零度の自分を守ってきた。
そんな私を暖かくて明るい世界へ連れてきてくれたのは
たった一人の陽だまりのような優しい男だった。
[零度の蕾]
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